【西武】山川穂高、妻の支えに感謝「こんな僕でも優しくしてくれた」不祥事話し「叱られました」…復帰への思い語る

スポーツ報知

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2023.10.6(金) 05:35

取材に応じ、頭を下げて謝罪した山川(カメラ・阿見 俊輔)

 強制性交の容疑で書類送検され嫌疑不十分で不起訴となり、無期限の公式試合出場停止処分を受けている西武・山川穂高内野手(31)が5日、ベルーナDで取材に応じ「私生活の至らなさが原因で全ての皆さまに多大なる迷惑をかけてしまい、心からおわびしたい」と謝罪した。5月12日の出場登録抹消以降で初となる取材対応の中では、謹慎中は現役引退もよぎったことなどを明かしたが、「みやざきフェニックス・リーグ」(9~30日)への参加が決定。復帰への思いを真摯(しんし)な態度で語った。

 本拠で行われたファーム練習中に見せた笑みは消えていた。山川は練習後、球団施設で取材に応じ「私生活の至らなさが原因でファンの皆さま、球団関係全ての皆さまに多大なる迷惑をかけてしまい、本当に心からおわびしたい。チームの戦力になれなかったことも悔やんでも悔やみきれない。妻と娘にもたくさん迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と深々と頭を下げた。

 5月12日に出場選手登録を抹消されてから公の場で取材対応するのは初めて。この日、「みやざきフェニックス・リーグ」(9~30日)への参加が発表されたこともあり「僕の口からしっかり謝罪したい」と球団に申し入れた。知人女性との示談の有無について問われると「示談はないです」と明かした。

 5月11日のロッテ戦を最後に実戦から遠ざかり、所沢市の球団施設で3軍の練習に参加し、若手と汗を流す日々。「一日でも早く試合に出たいという気持ちを持ちながら毎日の練習に励んできた」が選手生活を終えるという思いも「正直、ありました」と吐露。家族らの励ましで、現役引退は思いとどまった。

 今オフに取得見込みの国内FA権については「松井監督と会って直接、謝罪ができていない。まず謝罪してから、そこからの意見も全て含めて考えていかなければいけない」と態度を明かさなかった。出場停止処分となっているのは1、2軍の公式戦で、若手主体の教育リーグともいえるフェニックス・リーグは対象外。渡辺GMは「若手もいるしフルには出ない」とし、処分解除に関しては「またそれは」と語るにとどまった。

 「僕は一日一日、一球一球を大切にして、また初心に帰る気持ちで一生懸命やるだけです」。道が険しいのは覚悟の上で、足を踏み出す。(阿見 俊輔)

 ◆山川に聞く

 ―今季チームは5位。

 「試合は毎日見ていました。本当に申し訳ない気持ち。(ファームの)練習ではこんな僕にいろいろとアドバイスを求めにくる若い選手たちもいた。目がキラキラしている。その選手たちに救われました」

 ―現役続行の思いは。

 「僕には野球しかないと思っている。いろいろな意見はあると思いますが、野球で取り返すしか方法が見つからない」

 ―支えになったのは。

 「一番は妻です。娘は少し小さい(4歳)のでどういうことが起きているかは正確には分かっていないと思うのですが。(夫人には不祥事を)すぐに話しまして、叱られました。こんな僕でも以前と変わらず優しくしてくれました」

 ◆山川騒動経緯 「文春オンライン」が5月11日、山川が昨年11月、当時20代の知人女性に対して都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道すると、球団は翌12日に「総合的に判断してコンディション的に抹消」との理由で登録を抹消。同23日に強制性交容疑で警視庁麻布署に書類送検されたが、8月29日に不起訴。球団は9月4日、無期限の公式試合出場停止処分を科した。

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