【オリックス】頓宮裕真のブレイクの裏に尊敬する“熱男”の金言「めちゃくちゃ感謝しています」

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2023.10.4(水) 05:00

昨年12月の亜大OB会野球教室で子どもたちを指導した松田宣浩、頓宮裕真(右)

 オリックス・頓宮裕真捕手(26)のブレイクの裏に今季限りで引退した巨人・松田宣浩内野手(40)の存在があった。リーグ首位打者の主砲が亜大の先輩から授かった金言とは―。プロ野球遊軍の小松記者が「見た」。

 開幕直後の4月だった。頓宮は思い悩み、尊敬してやまない松田の電話を鳴らした。

 「試合で結果が出ない時でも、どうやったらあんなに元気を出したり、声が出せるんですか?」

 まだレギュラーをつかめていない立場。「自分の結果ばかり気にして、ベンチスタートの時に声を出せていなかった」。そんな姿を見かねた中嶋監督らに「声を出せ」と諭され、球界の元気印に相談した。返答は説得力がすさまじかった。

 「先頭に立って、自分がチームにいないとダメだという気持ちでやっているよ」

 自分を信じ、チームに必要な存在だと思えるまで尽くしているか―。考え方が180度変わった。「声は誰でも出せるけど、簡単なことではない。特にプロは結果の世界。でも、打てなくても明るくできれば、チームは悪い方向にいかない」。動画投稿サイトで松田のベンチでの振る舞いの映像を見て、声の出し方も参考にした。このメンタル面の成長が飛躍の「きっかけになった」と振り返る。

 1年目のオフの自主トレから松田塾に参加。試合で結果を残せば連絡をくれ、毎月の近況報告の電話が楽しみだった。「松田さんにはめちゃくちゃ感謝しています。まねすることは難しいけど、声は大事にしていきたい」。9月下旬に全治8週間の左足の甲の疲労骨折が判明し、現在はリハビリに励む日々。“熱男魂”を受け継ぎ、猛牛軍団に欠かせない存在であり続ける。(小松 真也)

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