◆パ・リーグ　日本ハム２―３×ソフトバンク（３０日・ペイペイドーム福岡）

　日本ハムは守護神・田中正義投手が古巣にソロ２発を浴び、痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した。

　１点リードの９回にマウンドへ。先頭の柳田に右翼テラスへ同点弾を浴びると、１死から中村晃にも低め１４８キロを右翼ポール際に運ばれた。新庄剛志監督は「いい感じでシーズンを終えるより、こういう経験をしてさらにレベルアップをしないといけない。いい体験はさせてもらいましたね」と、今季２４セーブでブレイクした田中正の糧になることを願った。

　若手のアピール合戦が収穫だ。田宮が２回１死一塁から左中間へ先制の適時二塁打を放つと、１点リードの４回２死一、三塁でも低めのフォークを右前へ。２打席連続適時打でプロ初の複数打点をマークした。

　先発・田中瑛は１４０キロ台中盤の直球と多彩な変化球で的を絞らせず、４回まで無安打投球。今季初勝利はならなかったが、５回２安打１失点の力投を見せた。新庄監督は「固定のメンバーに加えて、若い子たち。いい力が顔を出してくれてきているから、層は厚くなってますよね」と、来季への競争激化を歓迎した。

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