【オリックス】山本由伸 7回0封で3年連続15勝 球団では山田久志以来44年ぶり快挙「すごくうれしい」

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2023.9.25(月) 05:00

6回2死一、二塁、佐藤龍世にファウルで粘られるも力投する山本由伸(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ オリックス4―1西武(24日・京セラドーム大阪)

 偉大な先輩たちに肩を並べた。オリックス・山本由伸投手(25)が7回3安打無失点の快投でハーラー独走の15勝目(6敗)をつかんだ。「久しぶりに力みが抜けた。直球は低めも伸びて、すごく良かったです」。この日もレンジャーズなどメジャー4球団のスカウトが視察。熱視線を浴びながら、森との公式戦2度目のバッテリーで奪三振ショーを披露した。

 最速157キロの直球と多彩な変化球で3回2死から5者連続K。毎回三振を奪い、「本当に意識することなく結果的に」と、今季3度目の2ケタ10Kを刻んだ。奪三振数は158とし、種市(ロッテ)の153を抜いてリーグトップに浮上。「抜かれたり、抜いたり…という感じなんで何とか頑張ります」。防御率1・26は断トツで、同僚の宮城と並んで1位の勝率(7割1分4厘)もタイトル条件の13勝以上は由伸だけ。前人未到の3年連続の投手4冠が射程圏内だ。

 3年連続の15勝到達は07~09年の日本ハム・ダルビッシュ以来14年ぶり、球団では76~79年の山田久志以来、44年ぶりの快挙。「すごくうれしい」。その2人のレジェンドのノウハウを学び、躍進してきた。先発に再転向した19年の春季キャンプでは、臨時コーチを務めた山田氏に調整法などの助言を授かった。ダルビッシュからは今春のWBCで薫陶を受けた。今も交流は続き、9日のロッテ戦(ZOZO)で無安打無得点試合を達成した直後には「ノーヒットノーラングッズ買うよ」と祝福のメッセージが届いた。「グッズを送りたいですね」と、ほほ笑んだ。

 20日にリーグ3連覇を成し遂げたチームは6連勝で貯金34。ついにパの貯金を独占した。残り11試合を残して81勝を積み上げ、56年の球団最多88勝も視界に捉えた。「いいボールが投げられるように、全力プレーを続けたい」と由伸。絶対エースが最後まで常勝軍団を引っ張る。(小松 真也)

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