オリックスは２３日、リーグ打率トップの頓宮裕真捕手（２６）が神戸市内の病院で、左足薬指中足骨の疲労骨折と診断されたことを発表した。全治８週間の見込み。さらに、腰痛で離脱している山下舜平大投手（２１）も２２日に同市内の病院で「第３腰椎分離症」と診断された。リーグ３連覇に貢献した投打の主力の故障の長期化に、中嶋監督は「（２人とも）いないものだと思ってやるしかない感じだと思います」とポストシーズンでの不在を覚悟した。

　頓宮は５年目の今季、一塁手として定位置を確保し、打率３割７厘をマーク。発熱を伴う体調不良で、１６日に特例で登録を抹消されていた。今月上旬から左足に痛みを感じながらプレーしていたため、病院で検査を受けたところ、骨折が判明した。中嶋監督が「ちょっと無理ですね」と話したように、レギュラーシーズンでの復帰は絶望的。１０月１８日からのＣＳ最終ステージ、同２８日開幕の日本シリーズも「間に合えばいいですけど、ちょっと微妙な感じですかね」と驚異的な回復を願うしかない。出場できても代打など限定的になりそうだ。

　シーズン規定打席には到達しており、初のタイトルは、７厘差のソフトバンク・柳田らの結果待ちとなる。

　山下は高卒３年目で開幕投手としてデビューし、９勝（３敗）を挙げている。だが、８月下旬に腰の張りを訴えて出場選手登録を抹消された。昨年５月にも同じ故障を経験。離脱から約１か月がたっても軽い練習しか行えておらず、実戦復帰のメドは立っていない。２年連続日本一を目指すオリックスが予期せぬ事態に見舞われた。

　◆腰椎分離症　ひねる動きなどを繰り返し、腰に過度な負担がかかることによって、腰椎の後方部分が疲労骨折（分離）する症状。成長期のスポーツ選手に多い。

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