【日本ハム】伊藤大海「1つのノルマ、達成したい数字だった。親にも感謝」入団から3年連続規定投球回に到達

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2023.9.18(月) 19:34

伊藤大海

◆パ・リーグ 日本ハム1―3ソフトバンク(18日・エスコンフィールド)

 日本ハム・伊藤大海投手がソフトバンク戦に先発し、7回96球で7奪三振1失点と力投した。7安打を浴び、計4イニング得点圏に走者を背負ったが、最速152キロの直球とキレ味鋭いスライダーを軸に気迫全開で相手打線に立ち向かった。援護に恵まれず8勝目は手にできなかったが「走者を置いてからのカウント、アウトの取り方は理想的でした。今日は球数をかけてでも1つずつアウトを取っていくと決めていた。何とか粘ることはできたと思います」とうなずいた。

 5回を投げ終えた時点で規定投球回にも到達。入団時から故障離脱することなく3年連続で大台をクリアした。「先発ローテーションで投げさせてもらうからには1つのノルマ。達成したい数字でした。素直にうれしいです。体だけは(昔から)丈夫。親にも感謝しています」と頭を下げた。

 前回登板の10日・西武戦(エスコン)では2回1/3でまさかの6失点KO。負けず嫌いで人一倍責任感が強いからこそ、降板後は精神的に自分を追い詰めすぎてしまう癖があった。その時「打たれたのは俺のせいにしていいから。『なんで(要求が)その球だったんですか?』って言ってくるぐらいでいいよ」と声をかけてくれたのが、伏見だった。今季最も多くバッテリーを組んでいる女房役から見て「(伊藤が)気持ち良く野球ができていない気がした」。経験豊富なベテランによって、右腕の心は軽くなった。

 リベンジを誓ったこの日は、再びコンビを組んで1失点。7回1死一塁では伏見がソフトバンク・周東の二盗を阻止してピンチの芽を摘んだ。「思い切っていけるところがあった」と好プレーに応えるように、最後は伊藤が見逃し三振で3つ目のアウトを奪い、7イニングを投げきった。

 残り13試合で、現在7勝。ルーキーイヤーからの3年連続2ケタ勝利は厳しくなったが「いいピッチングをしたことは来年につながる。来年は15(勝)という気持ちでやってほしい」と新庄監督。若きエースとして期待される背番号17も「7、8回を投げることが自分のノルマ。調子が悪くても、チームに勝つチャンスを与えられる投球を目指したい」と視線を先に向けた。

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