【オリックス】ラオウ・杉本裕太郎V三塁打「僕は足が速いんで当たり前」お立ち台でドヤ顔

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2023.9.18(月) 05:45

8回1死二塁、勝ち越し左中間適時三塁打を放つ杉本裕太郎(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ オリックス6―4楽天(17日、京セラドーム大阪)

 オリックスが楽天に競り勝ち、3年連続5度目のCS進出を決めて優勝へのマジックを5とした。杉本裕太郎外野手(32)が同点の8回1死二塁で中堅左へ決勝三塁打。不振などで3度の2軍降格を味わった選手会長が大事なシーズン終盤に意地を見せた。最短20日のロッテ戦(京セラD)でのリーグ3連覇に向け、突き進む。

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 男になるしかない―。杉本は気持ちを高ぶらせた。1点リードを追いつかれた直後の8回無死一塁。ゴンザレスが投前へ今季初犠打を決め、二塁走者の紅林に代走が送られた。最高のお膳立てに「ここしかないと思って打席に入りました」と宋家豪の外角スライダーをミート。打球は中堅左を破った。「僕は足が速いんで当たり前やと思います」。俊足?を披露した決勝三塁打にヒーローインタビューでドヤ顔を決めた。

 21年の本塁打王は今季、故障や不振で3度の2軍落ちを経験。83試合で打率2割2分9厘、14本塁打、33打点と悔しい数字が並ぶ。「いなかった時の分も取り返していくしかない」。6回には一時勝ち越しの中犠飛。8回の15打席ぶり安打は待望のV打となり、中嶋監督も「ボール球を振らなかったらいい結果になる」とうなずいた。

 ようやく雄姿を届けられた。お立ち台で「徳島から親友の“高島君”が応援に来てくれているので、ヒーローになれて良かった」と声を張った。この高島佑さんは同学年の大親友。小、中、高校の野球部の同僚で「僕が彼の結婚式のスピーチを読むぐらい仲が良い」。ただ、これまで招待した試合のタイミングに限って1軍におらず、「すまん! 2軍に落ちた」と謝ってきた。年末に帰省した際に会うと「まだ野球しよったん?」と突っ込まれていただけに「野球をしていることを証明できた」と喜んだ。

 チームは3年連続5度目のCS進出が決定。2位・ロッテが敗れ、優勝マジックは2つ減って5になった。リーグ3連覇達成は最短20日の直接対決。選手会長は阪神の18年ぶり優勝に刺激を受け、「すごく盛大。僕たちもそうなりたい。ファンのみなさんと一緒に喜びたい」と鼻息を荒くした。中嶋政権3年目で初となるオリ党の前での本拠地胴上げへ、弾みをつけた。(小松 真也)

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