ロッテ・岡大海「もっとガツガツいきたいなという気持ち」抜群の存在感を発揮

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2023.9.17(日) 08:35

ロッテ・岡大海(C)Kyodo News

◆ オールスター明けの打率は.321

 「まだまだ満足はしていないですし、もっとガツガツいきたいなという気持ちがあります」。

 ロッテの岡大海はオールスター明け、打率.321(106-34)、1本塁打、6打点、13四死球、2盗塁、8月24日のソフトバンク戦から打席に立った試合は14試合連続安打中と、ここまで抜群の存在感を発揮しているが、現状に全く満足していない。

 16日の西武戦でも3-0の6回二死走者なしからブロッソ―がショートへの内野安打で出塁すると、続く岡は「前のブロッソ―がラッキーな形で塁に出てくれたので、何とか流れをモノにしようと思い切っていきました」と、平良海馬が投じた初球の外角ストレートを逆らわずにライト線に貴重な適時三塁打を放った。

 得点圏打率は.283だが、数字以上に勝負強い印象だ。「しっかり結果を出そうというだけで、それがたまたまいいところで打てているだけ。そういうところで回してくれた仲間のおかげだなと思います」。チャンスメイクするチームメイトに感謝した。


◆ 打撃フォーム

 岡は開幕から茶色のバットを使って打っていたが、7月15日の楽天戦で茶色のバットと白黒バットを使い分け、「前半戦では練習だけで使っていたんですけど、後半戦はそのバットでやっています」と、7月23日のソフトバンク戦以降は基本的に「トップの方にバランスがあるバットで、振り抜きが出るように、打球を意識してやってはいますね」と前半戦試合前練習で使うことの多かった白黒バットで打っている。

 打撃フォームを見ても、現在は足を上げずに打っているが、「朝自分で打ってみて今日はこっちのほうがいいのかなという感じで、その日その日でチョイスしながらやっているつもりです」と、足を上げて打つか、足を上げずに打つかは試合前練習で確認して、試合に挑む。

◆ 32四球

 今季の岡の特徴のひとつとして、四球が選べていることが挙げられる。今季は319打席立って、四球の数は32。打席数、四球数ともにシーズン自己最多で、出塁率.364もロッテ移籍後の18年以降では最も良い数字だ。

 本人は四球について「特には狙っていないですけど」と話しながらも、「打ちにいった中で四球を取れたらいいなという気持ちでいます。追い込まれてからなかなか打つのは難しいというのはありますし、なんとか粘ってカウントを整えて四球が取れたらいいなというのはあります」と明かした。

 残りは19試合。優勝は厳しくなったが、2位を死守して、本拠地・ZOZOマリンスタジアムでクライマックスシリーズのファーストステージを戦いたいところ。そのためにも勝利は必須。「しっかり自分が与えられたところで結果を残すのもそうですし、チームとしても上を目指していく上で若い人がいるので、そこはうまく引っ張っていけたらなと思います」。今季は開幕から外野陣の故障が相次ぐ中で、2位にいるのは岡の働きによるところが大きい。残り試合でも、チームの勝ちに繋がる一打、そして走塁、守備を見せてほしい。

取材・文=岩下雄太

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