◆パ・リーグ　オリックス１―３楽天（１６日・京セラドーム）

　オリックスは、山本由伸投手（２５）で優勝マジック「７」から減らすことができなかった。女房役の若月が発熱を伴う体調不良で登録抹消。２月１４日の紅白戦以来、公式戦では初めて森とコンビを組み、７回を９安打３失点で６敗目を喫した。２０年から続く９月の連勝が１３で止まり「徐々にいい感覚ではない球が増えてしまった」と反省した。

　２年連続で無安打無得点を達成した９日のロッテ戦（ＺＯＺＯ）から中６日。２回先頭の浅村に右前へ運ばれ、史上初となる２試合連続の偉業はついえた。３回は２死一塁から中軸の３連打で逆転を許し、５回も失点。最速は１５７キロで「森さんのこともすごく尊敬している。ずっとバッテリーを組みたかったし、うれしかった」と急造だった先輩捕手を気遣った。

　今オフにポスティング・システムで大リーグ挑戦が濃厚。この日はメジャー９球団が視察した。カブスのジェド・ホイヤー編成本部長をはじめ、ヤンキースやＲソックスなどの編成幹部クラスが生チェック。２７イニングぶりの失点、自責０が４４回で止まったが、１４８奪三振でリーグトップを奪い返し、防御率、勝利数で投手3冠だ。

　土、日曜の連勝は１８でストップし、中嶋監督は「守備（外野の池田と中川圭が失策）で足を引っ張ったらキツくなりますよね」と渋面だ。最短Ｖは１日延びて２０日となったが、１７日からは体調不良が回復した守護神・平野佳が復帰予定。山本もチームも、全く後ろ髪を引かれる一敗ではない。（長田　亨）

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