【日本ハム】鈴木健矢が2か月ぶり復活マウンドで1回0封「もう1回信頼を取り戻す」一時は体重6キロ減

スポーツ報知

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2023.9.13(水) 06:45

8回から4番手で登板する鈴木健矢(カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム1―8オリックス(12日・エスコンフィールド)

 日本ハムの鈴木健矢投手(25)が7月中旬以来、約2か月ぶりに1軍に再昇格して即登板し、8回からの1イニングを1安打無失点に抑えた。球威を取り戻した直球とブレーキの効いたスローカーブで首位・オリックス打線を翻弄し「ずっと打たれていたので、よかったです。ゼロ(で抑えること)が意味のあること。いや~緊張しましたね」と白い歯をこぼした。

 4年目の今季は開幕当初こそチーム事情で中継ぎに回ったものの、4月20日からローテーションに定着。一気に自己最多6勝をマークし、チームを救った。だが中5日など初めてのフル回転にリカバリーが追いつかず「もうカリカリでした」と体重は開幕当初から最大6キロ減。元々小食だったこともあり、疲労とストレスで更に状態は悪化していった。「球速が遅すぎた」と次第に持ち前の浮き上がる直球が鳴りを潜めるようになり、1回0/3で4失点KOされた7月17日・西武戦(ベルーナD)の翌日に2軍再調整が決まった。

 「めちゃくちゃ暑かったからね」。千葉・鎌ケ谷での2か月間はハードだった。ウェート、走り込みに加え「食べるのが苦手なのでプロテインをいっぱい飲んで。食事も1回にドンって食べるんじゃなくて、食べられない分ちょこちょこ食べていた」と歯を食いしばり、しゃく熱のグラウンドで己を鍛え上げた。「もう野球を見たくない」と思った時期もあった。それでも「1軍にいることが野球選手としての喜びなんだって。先発にこだわって投げられないなら、中(継ぎ)でも、チームのために1軍にいられることのほうが重要だと思った」。成長した姿で1軍に戻る。それだけをイメージして、やるべきことを毎日積み上げてきた。

 一時73キロ台まで激やせした体は、80キロ台までパワーアップ。7日のイースタン・巨人戦では内角高めの力強い直球で右打者のブリンソンを空振り三振に仕留め「あのまっすぐを見た時に『あ、戻ったな』って。で、すぐ呼んだ」と新庄監督の目に留まった。昇格後も「ああいう球をどんどん投げていこう」と直接声をかけられ、闘志がみなぎった。2死二塁の場面では若月を高め128キロの直球で詰まらせて中飛斬り。「あれが自分の打ち取り方」とこんがりと日焼けした顔で小さくうなずいた。

 シーズン最終盤でのリスタートは0封発進。指揮官は「中継ぎをやってもらって、そういう投球ができるのであれば、先発でもやらせたりする。今年ポンポンポンって6勝してくれた。左打者さえ攻略できたら必ず10勝オーバーできる投手」と期待を込めて先発復帰も示唆した。「アピールしたい。まずは中継ぎから、もう1回信頼を取り戻したい」と鈴木。経験を無駄にはしない。並々ならぬ決意を胸に、北のサブマリンが1軍の舞台に帰ってきた。(堀内 啓太)

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