【ロッテ】佐々木朗希、48日ぶり先発で161キロ!絶望予想覆し早期復帰3回1失点も「一番良い時に比べたら劣るのは当然」
スポーツ報知
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2023.9.11(月) 05:40
◆パ・リーグ ロッテ0―2オリックス(10日・ZOZOマリン)
左脇腹の肉離れで戦列を離れていたロッテの佐々木朗希投手(21)が、オリックス戦(ZOZO)にぶっつけ本番で48日ぶりに先発。3回45球を投げて2安打1失点、2奪三振で3敗目を喫したが、最速は161キロを計測した。全治2か月でレギュラーシーズン中の復帰は絶望的との予想を覆しての早期復帰がチームに与える効果を、阿見俊輔記者が「見た」。
ぶっつけ本番の1軍マウンドとは思えないほどの落ち着きが感じられた。佐々木朗は初回、先頭の佐野皓にいきなり159キロを投げ、2球目で160キロ。最速は161キロをマークし今季4度目の満員札止め、2万9215人の観衆を沸かせた投球に、離脱前との差は感じなかった。
3敗目を喫し、チームも4連敗とあって登板後の佐々木朗に笑顔はなく「けがなく投げられたのは良かった。一番良い時に比べたら劣るのは当然」と淡々と振り返ったが、吉井監督は「順調。(感覚は)投げていくうちに戻ってくる。帰ってきてくれたのはありがたい」とうなずいた。指揮官としては、まずは佐々木朗が1軍の舞台で投げられるということが確かめられただけで十分だったはずだ。
首脳陣が勝負所とにらんでいるのは今後、激しさを増すCS争いと、10月14日に始まるCS、その先の日本シリーズだろう。状態を見ながら、次回登板以降で球数やイニングを増やしていけば、シーズン最終盤やCSにベストに近い状態で臨める。今季10勝を挙げている種市を3日に出場選手登録抹消したのも、今後の戦いを見据えてリフレッシュさせる狙いがある。ポストシーズンで佐々木朗、種市の両右腕が本来の力を発揮すれば、他球団には脅威となる。
当初は全治2か月でレギュラーシーズンの復帰は絶望視されていたが、食事なども工夫して早期復帰登板にこぎつけた。剛速球で球場の雰囲気をガラリと変えられる日本球界屈指の右腕が最終局面で戦列に加わったのは、ロッテにとってまさに朗報となった。(遊軍・阿見 俊輔)
◆ヤンキース・キャッシュマンGM視察 〇…ヤンキースのキャッシュマンGMがスカウト陣と共に2日続けてロッテ―オリックス(ZOZO)を視察。ロッテ・佐々木朗の投球をチェックした。9日はオリックス・山本のノーヒットノーラン達成を見届けたが、この日は、佐々木朗の降板後に球場を後にした。佐々木朗は「宮城を見に来たのかなと思っています」とけむに巻いた。
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