館山氏「中軸を打てる打者が下位に」 復調気配の楽天・小郷裕哉がもたらす好影響
ベースボールキング
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2023.9.9(土) 07:34
楽天・小郷裕哉 (C) Kyodo News
◆ パワーとスピードを兼ね備えた“恐怖の8番”楽天は8日、敵地でのソフトバンク戦に8-6で勝利。「8番・右翼」でスタメン出場した小郷裕哉は適時打を含む3打数2安打1打点・2四球の活躍でチームの勝利に貢献した。
まずは1点を先制された直後の2回、二死一塁で迎えた第1打席で左安打を放ちチャンスを拡大すると、4回の第2打席では四球で出塁。さらに満塁の好機で迎えた5回は内角低めのツーシームを鋭く振り抜き、チームに待望の追加点をもたらした。
その後は9回に守備交代でベンチに退いたものの、小郷の活躍もあってチームは乱打戦に勝利。3位に「1.5」ゲーム差まで接近している。
下位打線で繋ぎ役を務めた27歳の姿について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した館山昌平氏も「クリーンナップを打てるバッターが下位打線にいるという所で(相手バッテリーは)警戒しなくてはいけなくなる」とし、今季は3番なども任されながら、現在は“8番”という位置で存在感を発揮している男に熱い視線を送る。
続けて「やっぱりホームランを警戒しなくてはいけない、そして足もある」と高い身体能力を称えながら、「小郷選手が下位にいるからこそ、こうやってフォアボールが多くなっているのかもしれない」と分析した。
また、同じく番組に出演した笘篠賢治氏は“3番”に入る島内宏明にも注目。今季は長らく苦戦が続いていたが、8月は月間打率.375と復調の兆しを見せ、この日も安打こそなかったものの3四球と貢献。
笘篠氏は「打線の厚みが増してきましたから、クライマックスに向けて可能性が非常に出てきましたよね」と語り、逆転でのAクラス入りに前向きな見解を述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』