【西武】山川穂高、不起訴処分も無期限出場停止 事実上今季終了 年俸減額はなし「再びチームの役に立てるように」
スポーツ報知
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2023.9.5(火) 05:30
西武は4日、強制性交の容疑で書類送検され、嫌疑不十分で不起訴となった山川穂高内野手(31)に無期限の公式試合出場停止処分を科すと発表した。
奥村剛球団社長(56)は「不起訴処分となりましたが、球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく」と処分理由を説明。飯田光男球団本部長(57)も役員報酬を一部自主返納することとなった。山川は球団を通じ「今般、不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています」とコメントした。
国内FA権を取得できる1軍登録日数まで残り17日。無期限出場停止処分を受けて今季中の復帰は絶望的な状況となっているが、故障者特例措置が適用されて権利を取得できる見通しだ。今回の騒動を5月11日に「文春オンライン」が報じると、球団は翌12日に「総合的に判断し、コンディション的に抹消」として出場選手登録を抹消。以降、埼玉・所沢市の球団施設で3軍の練習に参加してきた。
この日、都内で実行委員会に出席した飯田球団本部長は、山川の今季年俸(2億7000万円=金額は推定)について「参稼報酬の減額というのは処分内容に入っていません」と明言。今後、公式戦ではない3軍戦やフェニックス・リーグに出場する可能性に関しては「今後の本人の状況やいろいろな状況を見ながら、いろいろなことを勘案して判断したい」と説明した。
山川は「球団から下されました処分内容に関しまして真摯(しんし)に受け止め、今後は一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」と再起を誓った。
出場17試合、打率2割5分4厘、0本塁打、5打点で今季は事実上終了。本塁打王3度、打点王1度のスラッガーは初心に戻って出直しを図る。
西武・山川穂高内野手「この度はファンの皆様、球団、NPB及びスポンサーの関係者をはじめとした皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、お詫(わ)びいたします。捜査機関には当初より事実をお話しさせていただき、全面的に捜査に協力してまいりました。これまで応援を寄せてくださったすべての皆様、また、プロ野球界の全てのファンの皆様に、心からのお詫びと感謝の気持ちを申し述べます」
◆L山川騒動の経緯 「文春オンライン」が5月11日、山川が昨年11月、当時20歳代の知人女性に対して都内のホテルで性的な暴行を加えたとして被害届が出されていると報道。警視庁は山川について捜査していることが明らかに。翌12日、球団が「総合的に判断してコンディション的に抹消」との理由で出場選手登録を抹消。同23日に強制性交容疑で、警視庁麻布署に書類送検される。同署によると起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
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