【オリックス】頓宮裕真が14&15号の連発で優勝マジック20 球団初日本人右打者の首位打者へ変わらぬ積極打法
スポーツ報知
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2023.8.31(木) 05:30
◆パ・リーグ ソフトバンク4―8オリックス(30日・ペイペイドーム)
オリックスの優勝マジックが2つ減って「20」になった。5番の頓宮裕真捕手(26)が昨年8月31日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の1試合2本塁打を放った。「完ぺきでした」と初回2死一、二塁で先制の14号3ランを左翼席へ。6―0の3回は左中間テラス席に15号ソロを運んだ。
リーグトップの打率は2厘上がって3割1分4厘に。首位打者を獲得すれば、球団の右打者では、同じ背番号44だった1989年のブーマー以来。日本人右打者では球団初となる。だが、西武時代の19年に首位打者を獲得している森に「(打率を)気にしたら、手が出なくなる」と助言され、「自分の結果は最後。チームとして優勝したい」とタイトルを意識しない。この日の2発も初球、2球目と、変わらぬ積極打法だった。
捕手登録だが今季は一塁手に専念する形で、初めて定位置を確保した。1月は松田(巨人)や宮崎(DeNA)と合同自主トレ。走り込みや筋力強化がほとんどで、打撃練習は1回5球を2、3セット消化するだけ。経験も実績も豊富な先輩から学び、どっしりと土台をつくった。ヘルメットの裏に刻むのは「Do My Best Swing」の文字。プロ5年目で完全に打撃は開花し、15本塁打、48打点とチーム3冠だ。
「調子がいいやつで行くしかない」と一気に4選手を昇格させた中嶋監督も「どうしても先取点がほしいところで、最高の3点」と頓宮の先制3ランを喜んだ。8月は2連敗が2度だけという安定した強さで16勝目(6敗2分け)。最短Vは9月12日で、リーグ3連覇へ突き進む。(長田 亨)
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