【ロッテ】佐々木朗希、シーズン絶望一転ブルペン再開 1軍ぶっつけ復帰登板も 吉井監督「どこで投げても一緒」

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2023.8.29(火) 05:00

佐々木朗希

 左脇腹の肉離れで離脱しているロッテの佐々木朗希投手(21)が、ブルペン投球を再開したことが28日、分かった。27日にロッテ浦和の2軍施設で約20球、負傷後2度目となる立ち投げを行った。今後は捕手を座らせての本格的なピッチングを経て、シーズン中の1軍登板も現実味。短期決戦では間違いなく切り札となる右腕に吉井監督は、2軍で調整登板せず、ぶっつけで1軍登板させる可能性も示唆した。

 朗希は7月24日のソフトバンク戦(ZOZO)で6回4安打1失点、9奪三振の好投も、左脇腹の違和感で93球で降板。同25日に左脇腹肉離れで登録を抹消され、全治は2か月とされた。レギュラーシーズンでの復帰は絶望的と思われたが、驚異的な回復を見せ、光が差してきた。指揮官は今後のめどについて、あくまでリハビリ班の判断とした上で「(27日が)立ち投げ2回目。ブルペンでそこそこ強い球を投げられるようになっている。これから、本格的に捕手が座った投球練習が始まってくる」と現状を説明した。

 復帰登板が、いきなり1軍戦の可能性も出てきた。吉井監督は2軍での調整登板について聞かれ「リハビリはどこで投げても一緒なので。そう考えると、後に投げる投手が大変ですけど、まずは投げられるかどうかOKと言われてから考えようと思います」。トレーナーのゴーサインが出れば、具体的に検討していく。

 現在も朗希は、チームが本拠地で試合を行う際はZOZOマリンを訪れており、1度目の立ち投げもマリンで行ったという。「会話はしてます。けがが治るまで何も言うことないので、普通の雑談です。『僕元気です』みたいな感じで言ってくる、そういうやつなので」と指揮官。シーズン中の1軍復帰がかなえば、最終順位への影響はもちろん、より万全な態勢が整うCSへ向けても大きな朗報。完全男の完全復活が、ポストシーズンの行方を大きく左右する。

 ◆佐々木朗希の今季

 ▽3月4日 中日とのWBC壮行試合(バンテリンD)で3回無失点。初回に日本選手最速タイ165キロ。

 ▽同11日 WBC1次ラウンド第3戦チェコ戦(東京D)で3回2/3を2安打1失点、8K。東日本大震災から12年たった日に、世界デビューし、WBC日本人最年少で勝利投手に。

 ▽同21日(日本時間) WBC準決勝メキシコ戦(米マイアミ)で4回3失点。

 ▽4月6日 日本ハム戦(ZOZO)でシーズン初登板し、6回無失点、11K。今季初白星。最速164キロ。

 ▽7月19日 球宴第1戦(バンテリンD)で1回1安打無失点、2K。

 ▽同24日 ソフトバンク戦(ZOZO)で左脇腹を痛め、翌25日に「左内腹斜筋損傷」と診断。その時点で13登板7勝2敗。防御率1.48、130K、勝率7割7分8厘の3部門でトップに立っていた。

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