【楽天】荘司康誠が7四球も5回1失点で2勝目 石井監督「昔の僕を見ているよう」

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2023.8.28(月) 05:30

2勝目を挙げた荘司(右)は先制打の岡島と試合後にポーズ(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 楽天7―1ソフトバンク(27日・楽天モバイル)

 イヌワシが急降下してきたタカをスイープで仕留めた。楽天・荘司は苦しみながらも5回2安打7四球で1失点。5試合ぶりに2勝目をつかんだルーキーは、「普通、このピッチングだったら2回5失点とかになるところだったんですけど、よかったです」と、苦笑いで91球を振り返った。

 小学生に上がる前、家の中で父・聡さんが投げるボールをプラスチックのバットで打ったのが初めての野球との出会い。祖父母の家では、ふすまを破って怒られるほどやんちゃだった。

 幼少期の暴れっぷりのごとく、この日のボールも大いに暴れた。2回に岡島と小深田の適時打で2点の援護をもらうも、直後の3回には押し出しを含む1イニング4四球と制球できず。徐々に募る己に対するイラ立ちを力に変えて投げ切った。

 5―1となった5回がベストピッチ。「最後だけ全力で投げたら、思うようなボールもいきました」と説明したように、キレが格段に上がった。柳田を150キロの直球で見逃し三振斬り。続く近藤はスプリットで空振り三振。最後は柳町もスプリットで一ゴロに抑えてお役ご免となった。

 石井監督は「何とか5回まで持ってきてくれた」と評価。「昔の僕を見ているようでした。野村監督も僕のことを、こうやって見ていたのかな」と、ヤクルト時代の自分と重ね合わせて笑いを誘った。

 7月6日の時点で最大13あったソフトバンクとのゲーム差は2となり、逆転CSに向けたムードも高まった。「今日みたいな投球は今日で終わりにして、チームでCSに行けるように一生懸命、腕を振りたい」と荘司。ドラ1右腕の「快投」ならぬ「怪投」で上昇気流に乗った。(長井 毅)

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