【ロッテ】初10勝の種市篤暉に吉井監督が辛口な理由…佐々木朗希との共通点

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2023.8.18(金) 22:48

8回1失点で今季10勝目を挙げた種市篤暉は「10」のボードを笑顔で掲げた(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 楽天1―4ロッテ(18日・楽天モバイル)

 ロッテの種市篤暉投手(24)が8回7安打1失点で自身初の2ケタ勝利を達成。リーグトップ11勝の山本由伸(オリックス)に1勝差に迫り、この日の7奪三振で130Kとしてトップの佐々木朗希(ロッテ)に並んだ。

 青森・八戸工大一高から2016年ドラフト6位で入団。20年のトミー・ジョン手術を乗り越え、高卒7年目で初の10勝にたどりついたが、吉井監督が種市を評する言葉はやや厳しめだった。

 初回。相手の盗塁死もあり3人で終えてベンチに戻ると、指揮官の声が響いた。「ストライク先行で行け!」。無失点で立ち上がったにもかかわらず、だ。種市は試合後、「監督に怒られました。ちょっと強めに、でかい声で」と明かした。効果はてきめん。2回以降はストライク先行で最後まで無四球だった。

 ロッテは3連敗中。指揮官は「チームの流れが悪い時はストライク先行で流れを作っていかないと」と意図を明かした。そして、続けた。

 「それがエースの役目。(種市は)それができる子」

 吉井監督の種市評が辛口になりがちなのは、投手としての高い能力を感じ、誰よりも大きな期待を寄せるがゆえ。初の10勝についてもこう言った。

 「期待からいくと物足りない。(10勝以上に)突き抜ける力がある」

 連敗を止めた右腕の投球そのものに「エースのピッチングだった」と最大級の賛辞をおくることも忘れなかった。佐々木朗に対してもポテンシャルを高く買うがゆえ、「まだまだプー」と言える吉井監督が、165キロ右腕と双璧の力を認める素材が種市なのだろう。

 本人も「頑張ってほしい裏返しだと思って、意気に感じています」と監督の言葉を受け止めている。山本由伸が独占してきたパの投手タイトルに割って入るのは、吉井監督の秘蔵っ子かもしれない。

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