◆パ・リーグ　オリックス１―９楽天（３日・京セラドーム大阪）

　楽天・田中将大投手が今季最長の８回を投げ５安打１失点、１０１球でチームトップの６勝目をマーク。日米通算２００勝まであと４勝に迫る日米通算１９６勝目を挙げた。

　冷静にアウトを重ねた。今季２度対戦したオリックスは計８回で２１安打１６失点で防御率１５・７５の打ち込まれた相手。しかし、２―０の初回１死一、三塁。セデーニョの犠飛で１点を失い、４回以外は走者を背負う投球となったが、スプリットとカーブを織り交ぜその後は無失点と最小失点で切り抜けた。

　９―１の８回２死では１４２キロのスプリットを宜保に打ち返されるも、跳びはねて自身のグラブに納めた。大量援護で気持ちの余裕が生まれるかと思いきや「今日は自分でテーマを決めて投げていくことしか頭になかった。展開がどうなろうと左右されることはなかった」と気持ちを切らさず快投を続けた。

　今季は状態の波が激しく苦しいマウンドが続く。それでも経験を糧に勝利を重ねた。「勝てたのはもちろん（大きい）。だけど、次の登板が大事なのでまたしっかり頑張ります」。石井一久監督も「結果を出すしかないというのは、野球選手として変わらないスタンスだと思う。（オリックスに）３度目はないという（気持ちを）強く持ってマウンドに上がってくれた」とねぎらいの言葉をかけた。金字塔到達へ、右腕は歩みを進めていく。

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