◆パ・リーグ　日本ハム４―０オリックス（２８日・エスコン）

　日本ハム・上沢直之投手（２９）がオリックス戦でチームトップ７勝目を挙げた。後半戦自身初登板で８回無失点。剛腕・山下との投げ合いを制して５試合ぶりの勝ち星を手にし「なかなか勝てなくて苦しかった。すごくうれしいです」とお立ち台で笑みをこぼした。

　力強く吠（ほ）えた。８回１死一塁。上沢は宜保を低めのカーブで二ゴロ併殺に仕留めた。猛牛打線に一度も三塁を踏ませず、３連敗中だったエスコンで５月以来となる白星。前回対戦で１８年から続いていたオリックス戦の不敗神話こそ途切れたが、再び相性の良さを見せ「上沢君の季節がやってきた！」と新庄監督も大喜びだった。

　後輩たちの活躍も力になった。登板前日の２７日。母校・専大松戸高が千葉大会で優勝。サヨナラで春夏連続の甲子園出場を決めた。今春センバツ前には「夏の甲子園に出てほしい」と特注ウェア１００枚を差し入れ。男気あふれる先輩がプロの舞台で意地を見せた。

　「ファーストルーフオープンナイター」と題された一戦で首位に快勝。悪夢の１３連敗からの３連勝に「まだまだ僕たちやれると思います」と背番号１５。最下位からの巻き返しへ、頼れる右腕がカード初戦でチームを勢いづけた。

（堀内　啓太）

　【金村が実戦復帰】

　右肩の張りで戦列を離れていた日本ハムのドラフト２位・金村尚真投手（２２）が２９日の２軍・オリックス戦（鎌ケ谷）で実戦復帰することが２８日、分かった。実戦登板は４月１８日・ロッテ戦（エスコン）以来、１０２日ぶりで、複数イニングを投げる予定。

　金村は即戦力右腕として開幕ローテ入りし、４月９日のオリックス戦（京セラＤ）でプロ初勝利。３試合で防御率２・４５と抜群の安定感を誇っていた。しかし同１９日の試合前練習で患部の違和感を訴え、出場選手登録を抹消。治療とリハビリを慎重に続け、７月上旬にブルペン投球を再開していた。

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