捕手までボールを届けるも…オリックス・山下舜平大の“ボーク”、解説陣はどう見た?

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2023.7.29(土) 07:44

オリックス・山下舜平大 (C) Kyodo News

◆ 「キャッチャーまで届けばボークにならない」認識も…?

 オリックスは28日、敵地での日本ハム戦に0-4で敗れて3連敗。先発の山下舜平大は自己ワーストの4失点を記録して今季3敗目を喫した。

 チームの連敗ストップを目指してマウンドに上がった21歳の怪物だったが、この日は初回からいきなり満塁のピンチを背負う。迎えたアレン・ハンソンへの初球、足をマウンドに取られるような仕草からバランスを崩し、よろけながらもボールは手から離したものの、これがボークの判定。まさかの形で先制点を与えてしまった。

 この日は4回にも満塁のピンチを招き、五十幡亮汰の2点適時打などで1イニング3失点。この日は3回2/3を投げて87球、5安打で四死球が4つ、4奪三振で4失点(自責は3)という内容だった。


 同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、めずらしい“ボーク”での先制点献上のシーンが話題に。

 番組MCを務めた高木豊氏は「基本的にはバランスを崩しながら投げても、キャッチャーまで届いたらボークにはならないのでは」と映像を見ながら指摘したが、斎藤雅樹氏は「足が突っかかる感じで、投げてはいるんですけど慌てて放ったという感じですよね」とコメント。

 高木氏は「体勢は悪かったですかね」とも付け加え、一塁方向に身体が流れながら足が地面につき、そこから慌ててボールを離したようにも映ったところがボークを宣告された要因だったのではないかと語った。


 オリックスの中嶋聡監督もプレー後とイニング終了後に審判と会話をして確認を取ったように、真中満氏も「たしかに僕らは、ああいう時は“とにかくボールを離せ”と、“なるべく頑張って投げろ”という話はしていましたよね」と振り返る。

 こうしたところからもリズムが作れなかったが、高木氏は「4失点が自己ワーストというのもすごいですよ」とまとめ、最後は高卒3年目右腕の今季の奮闘ぶりを改めて強調した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



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