【日本ハム】新庄剛志監督「ここから25連勝!」連敗13で止め「日本シリーズ優勝したときと同じぐらいうれしい」

スポーツ報知

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2023.7.27(木) 06:00

スタンドに向かってガッツポーズする新庄監督(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 楽天2―3日本ハム(26日・楽天モバイルパーク)

 連敗を止める最後の打球が万波のグラブに収まると、日本ハム・新庄剛志監督(51)はコーチ陣と笑顔でグータッチを交わした。両手を上げて報道陣の前に現れると「2006年の日本シリーズ優勝したときと同じぐらいうれしい。かわいい選手たちの姿を見て熱くなったというか、勝ちってね、大事というか。あの笑顔見たらもっともっと勝たせてあげたいなと思う」。連敗を13で止める1点差勝利を、心の底から喜んだ。

 勝負を決めたのは、固定した主軸だった。8回に鈴木大に同点2ランを浴びて迎えた9回、後半戦開幕から並べる2番・松本剛、3番・清宮、4番・万波が3連打。1死一、三塁から三遊間へ決勝の適時内野安打を放った万波は「どんな形でもいいので、サードランナーをかえせるように。そういう気持ちで、結果につながったかな」と安どの笑みを見せた。

 明るい言葉を発信し続ける新庄監督にも、苦悩があった。連敗中に指揮官と会話した小村社長は「『思ったようにいかない』と言っていましたよ。現役時代(本人)は『チャンスで回ってこい』って思っていたみたいですけど、『(選手が)チャンスをチャンスと捉えられていない。プレッシャーの中で、自分で自分を追い詰めてしまっている』と」と明かした。それでも「僕が評価しているのは、選手の悪口、批判めいたことを言わない。成長を促すようなことは言ってもね」。信じ続けた選手たちが、ようやく壁を打ち破った。

 7月4日以来、約3週間ぶりの勝利。球団ワーストタイの14連敗を免れた新庄監督は「ここから25連勝ぐらいする勢いになったと思うから、それ目指します」。接戦を落とし続けての13連敗。大きな痛みを、かけがえのない経験として刻み込んでいく。

 ◆2006年の日本ハム 4月18日オリックス戦(東京D)でSHINJO(新庄監督)が引退宣言。チームは9月に首位に浮上し、そのまま優勝。中日との日本シリーズは初戦を落とし、迎えた2戦目で新庄監督の活躍もあり逆転。3、4戦目も圧勝し4勝1敗で、44年ぶり、北海道移転後初の日本一に輝いた。

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