◆パ・リーグ　オリックス１―７ソフトバンク（２６日・京セラドーム大阪）

　ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア投手が６回６安打１失点（自責ゼロ）の好投で来日初勝利を挙げた。

　初回に失策絡みで先取点を許したが、２回以降は毎回走者を許しながら粘り強い投球を披露。最速１５９キロを計測した直球とブレーキの利いたカーブ、スプリットで６三振を奪い、オリックス打線をねじ伏せた。

　スチュワートは１８年６月のＭＬＢドラフトでブレーブスから１巡目（全体８位）指名を受けたが、右手首の異常で合意に至らず、１９年に６年総額７００万ドル（約７億７０００万円。出来高含まず）でソフトバンクに入団。５年目の今季は６月１８日の阪神戦で１軍初先発し、ここまで５試合に投げ、１勝２敗、防御率１・５７と才能が開花しつつある。

　スチュワートからバトンを受けたリリーフ陣も奮闘した。７回には左脇腹痛から復帰した藤井が救援再転向のマウンドで１回無失点。８回は甲斐野、９回は椎野がバトンをつないだ。

　打線も４回に今宮の４号ソロで同点に追いつき、５回には甲斐がバックスクリーンへ勝ち越しの６号３ラン。６回には近藤にも中越え１３号ソロが飛び出すなど効果的に得点を重ねた。

　チームは２５日の同戦で連敗を１２で止め、首位オリックス相手に連勝に転じた。もがき苦しんでいた鷹軍団が息を吹き返した。

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