ソフトバンク・有原が移籍後初完封で連敗ストップ! 谷繁氏「相手投手が山本という事で相当気合が入っていた」
ベースボールキング
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2023.7.26(水) 06:34
ソフトバンク・有原航平 (C)Kyodo News
◆ 「真っすぐを見せ球に使っていた」ソフトバンクは25日、敵地で迎えた首位・オリックスとの試合に5-0で勝利し、長かった連敗を「12」でストップ。先発した有原航平は115球の激投で移籍後初完封を飾った。
この日の有原は、序盤3イニング全てで併殺を奪うなど持ち前の打たせて取る投球を披露し、テンポ良くスコアボードに「0」を並べていく。その後も5回以外すべてのイニングで走者を背負ったものの、終わってみれば9回115球無失点、6安打11三振2四球の内容でチームを7月6日以来の勝利へ導いた。
圧巻の内容で連敗ストップの立役者となった有原だったが、試合後は「(甲斐)拓也が本当にうまくリードしてくれて、守備も守ってくれて、今日は本当にチーム全員の勝利だと思います」と謙虚に喜びを語った。
三塁を踏ませない力投を見せた有原について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球団OBの松中信彦氏は「今日は真っすぐよりも変化球が冴えていましたし、緩急をうまく使っていた」とコメント。
リーグ随一の破壊力を誇るオリックス打線を相手にしながらも「真っすぐをたまに見せ球に使ってカットだったり、落としたりとすごくうまい投球をしていましたね」と語り、技巧派右腕の“らしさ”全開のピッチングを称えた。
また同じく出演した齊藤明雄氏も「キレのあるフォークがすごく低めに集まっていましたし、相手投手の山本君よりも“先にマウンドを降りたくない”という気持ちが全面的に出た投球でしたね」と語り、投球内容自体も高く評価しながらも内に秘めた反骨精神に注視。
試合中に表情こそ大きく変わらなかったものの、番組MCを務めた谷繁元信氏も「チームが12連敗、そして相手投手が山本という事で相当気合が入って今日スタートしたと思う」とクールなベテランの秘めた闘志を語った。
不振にあえぐチームを救い、NPBでは自身3年ぶりの完封を飾った有原。3位からの逆転優勝に向け、今後もこの男の投球に注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』