ソフトバンク・藤本博史監督 (C) Kyodo News

◆ 「非常に楽しみ」プロ初安打よりも“右飛”に注目？

　ソフトバンクは22日、敵地でのロッテ戦に2－5で敗戦。前半戦から続く連敗が「10」に伸びてしまった。

　オールスター戦を挟んで今日から再出発。心機一転と行きたいところだったが、先発の大関友久が初回に内野ゴロの間に1点を失い、さらに3回には先制打を許したグレゴリー・ポランコに2点適時打を浴びて0－3とリードを広げられた。

　打線は4回に無死満塁から牧原大成が犠飛を放って1点を返したものの、続く栗原陵矢が遊ゴロ併殺に倒れて追加点はならず。5回にも一死満塁と大チャンスを作ったが、三森大貴が投ゴロ併殺に倒れてまさかの無得点で終了となった。


　終わってみればロッテが10安打に対してソフトバンクも9安打を記録したが、結果は2－5の敗戦。前半戦から9試合連続で2得点以下と打線の不振が深刻で、引き分けを挟まない10連敗は球団史上初という屈辱となった。

　22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏は「チャンスはあったんですよ。満塁が2回も。それが2回とも、想像する中で“一番起こってはいけない結果”になってしまった」と4回と5回の攻撃に言及。

　「三森のピッチャーゴロも、普通はあんなに簡単な1-2-3のゲッツーってなかなかなりませんから。こういう部分にも、波の乗れていないチーム状況が出ている気がしますよね」と続け、深刻な打線の不振を心配した。


　そんな中で、この日は新星登場を期待されるひと幕も。昨秋にドラフト3位で指名を受けた東北福祉大出身の外野手・生海（いくみ）が、「7番・右翼」でプロ初出場。5回先頭の第2打席で西野勇士のフォークをライトに運ぶプロ初安打を放った。

　斎藤氏も「誰かが打開しないといけない中で、非常に良い選手が出てきた」と生海に注目。なかでも「ヒットも打ちましたけど、ヒットにならなかったライトフライもインサイドの難しいボールを打っている」と7回の第3打席にも熱視線を送り、「強いスイングで、詰まりながらも持っていったところを見て非常に楽しみだなと思いました」とコメント。

　184センチ・95キロの恵まれた体格を誇り、ファームでは5本塁打・29打点を記録している23歳の大砲候補。チームをトンネル脱出に導く救世主となるか、引き続き注目していきたい。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

【動画】トンネル脱出に挑んだソフトバンク／7月22日：ロッテ－ソフトバンクのハイライト