◆パ・リーグ　西武２―１楽天（２２日・ベルーナドーム）

　体を張った。２回。浅村が放った飛球が右翼後方へ舞い上がる。スタンドに入るのか。フェンスにぶつかるのか。観客の視線が一点に集まった瞬間、西武の右翼手・岸潤一郎はジャンプ一番、フェンスに激突しながら打球を捕った。「浅村さんの強い打球をイメージしていました」。やや深めの守備位置を取り、長打に備えていた。

　５回にも好守をみせた。無死満塁で村林の放ったライナー性の当たりを猛ダッシュで処理。捕球するとすぐに二塁ベースに入った源田に送球。ライトゴロにした。一、二塁間に飛んだライナーを捕球できないと判断した二塁の外崎が捕れるかのようなポーズを取ると、一塁走者の太田がいったんベースへ戻り、あわてて二塁へ。「トノさんのフェイクも見えていましたし、走者のスタートが遅れていたのも見えていましたし、ゲンさんがメチャクチャ呼んでくれていたので。トノさん、ゲンさんに感謝です」と頭を下げた。

　７月６日のロッテ戦（東京ドーム）。決まりはしなかったが、センターゴロを狙うなど状況を把握しながら準備をして守備につく。「しっかり集中しています」。気持ちを切らさず、フィールドに立つ。

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