ロッテ・ペルドモ「もっと増やしていきたい」ホールドのシーズン新記録更新に期待!

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2023.7.21(金) 07:50

ロッテのルイス・ペルドモ(C)Kyodo News

 今季からロッテに加入したルイス・ペルドモは、開幕から勝ち試合の7回、8回を担当しロッテのブルペンを支えている。

 4月18日の日本ハム戦から5月18日のオリックス戦にかけて08年に記録した川崎雄介氏(08年7月3日の楽天戦〜同年7月28日の楽天戦)と並ぶ球団タイ記録となる12試合連続ホールドをマーク。守護神・益田直也がベンチ外だった5月21日の楽天戦では、来日後初めてセーブシチュエーションの6-4の9回に登板し、1回を無失点に抑えて来日初セーブを挙げた。5月は月間10試合・10イニングを投げ、9ホールド1セーブ、防御率0.90と抜群の安定感を誇れば、6月以降も変わらぬ投球で今や、マリーンズのブルペンには欠かせない存在だ。

 開幕から安定している要因にペルドモは「いつもポジティブに考えているのが要因かなと思います」と自己分析し、「健康で怪我なくここまで自分のプレーを出せているから、ここまで良いピッチングができていると思います」と続けた。

 34試合の登板で28ホールド、1セーブと34試合中29登板でホールド、セーブを挙げているが、どのような意識、どのような気持ちでマウンドに上がっているのだろうかーー。

 「ゾーンにアグレッシブに投げていくこと。少ない球数でこのイニングを終わらせることをいつも意識して、チームに勝ちをつけられるように投げています」。

 少ない球数といえば、入団会見でも「低めに集まるシンカーでゴロをたくさん取っていきたい」と話したように、ゴロを打たせ、アウトを取っていくのが持ち味。今季は10試合で10球以内で1イニングを投げ終え、20球以上投げた試合も開幕当初こそ何試合かあったが、5月14日の日本ハム戦を最後に1度もない。登板を重ねるにつれて、自身の武器、投球を発揮できているように見える。

 このペースでホールドを積み重ねていけば、シーズンが終了した時に51ホールドの計算になる。仮に51ホールド挙げれば、21年に記録したヤクルト・清水昇の50ホールドを抜いて、NPB新記録となる。

 「ホールド数についても残りのシーズンでもっと増やしていきたいと思っていますし、自分の投球に関しても、もっと良くなるべきことがあると思うので、そこはよくしていきたいと思います」。

 ペルドモのホールド数が増える、イコールチームの勝ちに繋がる可能性が高まるということだ。8月1日から6週連続で6連戦が続くなど、かなりハードな日程になるが、暑さを吹き飛ばすような投球でホールド、そしてチームの勝利に貢献していって欲しいところだ。ホールド、チームの勝利を積み重ねた先に、リーグ優勝が待っている。

▼ペルドモの月間ホールド数
3・4月:9ホールド
5月:9ホールド
6月:7ホールド
7月:3ホールド

取材・文=岩下雄太

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