オリックス「なにわのHERO始球式」にフルマラソン完走時の夫婦の合計年齢のギネス世界記録を持つ内田夫妻が登板

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2023.7.13(木) 08:30

なにわのHERO&HEROINEの内田昌詞、良子夫妻 [写真=北野正樹]

◆ フルマラソン完走時の合計年齢が「170歳30日」

 オリックスの「なにわのHERO&HEROINE特別始球式」に7月12日、フルマラソン完走時の合計年齢が「170歳30日」という、ギネス記録を持つ内田昌詞さん(90)、良子さん(86)夫妻が登場した。

 ロッテ戦の試合前、背番号「728(なにわ)」のユニホーム姿の夫妻が紹介されると、スタンドから歓声と拍手が沸き起こった。

 昌詞さんが良子さんの手を取り、仲良くマウンドへ。良子さんからボールを受け取ると、打者池田陵真、捕手福永奨に向け、投げ込んだ。

 投球はバウンドしたものの、逸れることなく本塁へ。「バウンドしたのは残念でしたが、練習通りに真っすぐに投げられたのはよかった」と昌詞さん。


 内田さん夫妻は大阪府枚方市在住で、ともに70歳を過ぎてから通っていたトレーニングジムの企画で、4キロと8キロを走ったのがマラソンを始めるきっかけに。2015年の大阪マラソンで、二人合わせて「161歳349日」で完走しギネス記録を達成。19年11月の神戸マラソンで、さらに記録を更新した。

 昌詞さんは「走るのが楽しみでしたが、ギネス記録を知ってからは記録への挑戦が励みになりました」という。コロナ禍で走る機会はなかったが、再挑戦に向け週3回は10キロを2人で走っているという。

 登山やスキー、テニス、卓球など共通の趣味が一緒であったことが、夫婦仲良くマラソンを続けている秘訣だそう。

 準硬式の野球経験を持つ昌詞さんは「阪急時代に西宮球場で応援したことがあります。大阪で唯一の球団ですから、今年も優勝してほしいですね」とオリックスの3連覇にも期待を寄せていた。

「なにわのHERO&HEROINE特別始球式」は、大阪の街を明るくすることに貢献した地元のヒーローが対象で、2021年シーズンから始め今回が6回目。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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