【ロッテ】佐々木朗希、今季最多14奪三振 前半戦のみで8度の2ケタK…22歳以下では江夏、野茂に続き3人目

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2023.7.13(木) 05:00

7勝目を挙げ、笑顔で撮影に応じる佐々木朗(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ オリックス3―5ロッテ(12日・京セラドーム)

 ロッテの佐々木朗希投手(21)がオリックス戦に先発し、7回104球を投げて3安打1失点、今季最多となる14奪三振の快投で7勝目をマークした。前半戦のみで8度の2ケタ奪三振は球団では94年の伊良部秀輝に並ぶ最多タイ。22歳シーズン以下に限れば68年・江夏豊(阪神)、90年・野茂英雄(近鉄)に次ぐ3人目の快挙。成長著しい令和の怪物が、いよいよレジェンドの域に達してきた。

 大きく息を吐いた佐々木朗の視線が、打者・杉本を射抜いた。7回2死、160キロの直球で三ゴロに仕留め、感情があふれた。グラブをたたいた。力強く右拳を握った。7回104球を投げて3安打1失点、今季最多の14三振を奪い、7勝目を挙げた。2ケタ三振も前半戦だけで今季8度目となり、球団では94年の伊良部以来となる最多タイ。22歳シーズン以下に限れば、68年・江夏(阪神)、90年・野茂(近鉄)に次ぐ3人目の快挙。21歳右腕が球界のレジェンドに肩を並べた。

 打線に背中を押された。立ち上がりはフォークが落ちず、初回2死一塁からセデーニョに左中間への適時二塁打を浴び先制点を献上。それでも直後の2回、角中の4号2ランで逆転。3回にも3得点と援護を受けて「点を取ってもらって自分のペースで投げることができた」と朗希。初回を終えて引き揚げてきた際、吉井監督は「ベンチにいる顔が不機嫌だったので、いつもの朗希じゃないかなと心配して見ていた」と明かしたが、心配はご無用だった。

 波に乗れば“いつもの朗希”だった。4回には2死から味方の失策で出塁を許すも、杉本を146キロのフォークで空振り三振に仕留めた。「オリックスは対戦が多いので対戦を重ねた上で、自分の中で調整して投げている」と、今季4度目のオリックス相手に4回ですでに先発野手全員から三振を奪う9K。中盤はフォークも修正し5回は野口、若月、中川圭を3者連続三振。4回と5回には自己最速タイとなる165キロをたたき出し、6回以降も160キロ超えと球威は衰えず圧倒した。「決め球を決める時にしっかり決められたのがよかった」とうなずいた。

 これで再び規定投球回にも達し、防御率1・48、121奪三振、勝率7割7分8厘で投手3冠に立った。自身に次ぐ奪三振2位は種市の101で、「最近、種市先輩の追い上げがすごいので焦ってます」と笑った右腕。指揮官は「伊良部の方が体ががっちりしててマウンドでは強そうだけど。朗希もああいうピッチャーになってもらいたい」と未来像を描いた。

 前半戦最後の登板で驚異の快投を見せた右腕によってチームは貯金を今季最多タイの11とし、2位に浮上。「後半戦はしっかりけがなく自分の投球をできたら」とエースの成長はとどまることを知らない。(小田原 実穂)

 記録メモ

 21歳8か月の佐々木朗(ロ)がオリックス戦で14奪三振。今季、2ケタ奪三振を8試合目とし、昨年自身がマークした7試合を更新。オールスター前の前半戦での2ケタ奪三振8試合は、17年則本(楽)以来。球団では94年の伊良部秀輝(前半戦8、シーズン11)に並ぶ最多。22歳シーズンまでに前半戦で8試合に到達したのは68年に20歳2か月の江夏豊(阪神、前半戦11、シーズン20)、90年に21歳10か月の野茂英雄(近鉄、前半戦11、シーズン21)に次いで3人目。佐々木朗はここまで12登板で計121三振。なお、江夏は前半戦で28登板216三振、野茂は16登板163三振。

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