【日本ハム】初先発の山本拓実、郡司裕也とのバッテリーで2回完全に新庄監督絶賛!

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2023.7.10(月) 11:11

移籍後初先発で2回パーフェクトに抑えた日本ハム・山本拓(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 日本ハム2―3ロッテ(9日・エスコンフィールド)

 日本ハム・山本拓実投手(23)が9日のロッテ戦(エスコン)で移籍後初先発し、2回パーフェクト投球を披露した。同じくトレードで加入した郡司裕也捕手(25)との元中日バッテリーで、一人の走者も許さない圧巻の投球を展開。6月29日に2人の先発起用を明言していた新庄剛志監督(51)も「最高!」と絶賛する満点回答を見せた。チームは逆転負けで今季3度目の4連敗。5位に転落した。

 用意された日曜日のホームゲームで、山本拓が強烈な輝きを放った。20年7月21日・巨人戦以来3年ぶり、移籍後初の先発マウンドで2回を完全投球。新庄監督から「最高」と声をかけられた右腕は「しみました。できることを全部やった。勝負を楽しめた」と167センチの体で胸を張った。

 6月19日にトレードが成立。その10日後に「ファンがいっぱいいた方がいい」と指揮官の粋な計らいで、舞台が整えられた。最速150キロの直球と、1月の自主トレで上沢から伝授されたスライダーを軸に無安打無四球、2奪三振。これまで2軍で何度もコンビを組んできた女房役の郡司も「山本拓実史上、一番よかった。何を投げても抑えられる感覚があった」と絶賛する内容で、ロッテ打線をねじ伏せた。

 新天地での覚悟を感じさせる立ち上がりだった。初回先頭への初球。郡司のサインは「ガンガン行くぞ」と強気の内角直球。迷わず投じた1球で、快投が始まった。ナゴヤ球場では共に悩み、苦しんできた2人。今月上旬には食事の席で「絶対人生変えたるぞ」と誓い、同じ車で球場に通いながら何度も「7・9」をイメージし合った。「点を取られたら全部郡司さんのせい」と開き直ってマウンドに立てたのも、抜群の絆があるからこそ。中日時代も含めて1軍では初の先発バッテリーで、最高の共同作業を見せた。

 移籍から3戦連続無失点となった右腕は、地元・兵庫から応援に駆けつけた父・勝三さん、母・奈緒美さん、姉・果奈さんの応援も力に「チームメート、ファンに対する印象も今日がすごく大事だと思っていた」。チームは4連敗となったが「いい意味で流れを変えられる投手」と建山投手コーチは強力な新戦力の台頭を喜んだ。「何を言われてもいいように自分は準備をするだけ」と山本拓。3万1083人の前で、確かな実力を証明した。(堀内 啓太)

 〇・・・山田 遥楓は8番・遊撃で先発し、3回に種市から移籍後初安打となる左前打。5回も右中間二塁打で西武時代の22年4月23日・楽天戦以来、442日ぶりに2安打を記録した。昨年11月にトレードで加入。2月の腰椎椎間板ヘルニア手術を経て、本拠地で新たな一歩を踏み出し「キャンプ2日目にけがをしてここまで何も戦力になれなかった。打てなかったら(2軍に)落ちる覚悟で、気持ちで打ちました」と汗をぬぐった。

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