【ロッテ】種市篤暉が右肘トミー・ジョン手術後最多123球、7回12K2失点…朗希と2本柱で首位オリ追う

スポーツ報知

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2023.7.10(月) 06:00

6勝目を挙げた種市篤暉(カメラ・関口 俊明)

◆パ・リーグ 日本ハム2―3ロッテ(9日・エスコンフィールド)

 北海道の太陽光を浴びながら好投したロッテの種市篤暉投手(24)が壁を乗り越えた。エスコンの屋根が開くルーフオープンゲームで7回7安打2失点、12奪三振で6勝目。今季通算奪三振数は101で同僚の佐々木朗の107に次いでリーグ2位、勝ち星は佐々木朗に並びチームトップに立った。

 20年9月の右肘トミー・ジョン手術から復帰後最多となる123球の熱投だった。1点を追う6回を終えて103球。今季は3試合で109球を投げたが、そこからの壁は高かった。吉井監督らに球数などがかさんでも問題ないと伝えてきたが、首脳陣がストップ。従来なら7回から交代のパターンだったがこの日はゴーサインが出て「感謝しかないし自信になりました」と意気に感じて投球。8回の逆転を呼び込んだ。

 指揮官は「投手コーチだった頃、130そこそこ投げさせて肘を壊させた経験があるので。そこは慎重に進めていきたいと思い、今まではやらなかった。これから6連戦が続く時期があるので、先発投手は120球くらい投げてほしいと考えています」と説明。先の戦いを見据えて、球数制限を解除した。

 120球以上投げられると結果で証明し、また階段を上った。佐々木朗との競争をあおる吉井監督は「安心感のある投手。もっとすごくなると思う」と大化けを予言した。全て1点差で5連勝し、11日から3連戦を戦う首位オリックスと1・5差。種市と佐々木朗の東北出身20代右腕が競うロッテの未来は明るい。(遊軍・阿見 俊輔)

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