◆パ・リーグ　楽天３―０オリックス（６日・楽天モバイル）

　楽天は打線が奮起し、快勝した。６日に昇格した西川遥輝外野手（３１）が「９番・左翼」でスタメン出場。３回に先制の口火を切る中 前打をきっかけに小深田大翔内野手（２７）の適時打で生還。パ・リーグトップタイの７勝を挙げている山下に７安打を浴びせ攻略した。

　集中力を研ぎ澄まし、直球を振り抜いた。西川の打球は勢いよく中前に飛んだ。０―０の３回先頭。昇格して最初の打席で見事にチャンスメイクし「９番に入ってもやることは変わらないと思いますし、ああいう形で先頭で出られたので一つ仕事ができたのかなと思います」。続く村林の投犠打で二塁に進み、小深田の中前打でホームを踏んだ。

　開幕を２軍で迎え、４月に昇格したが、打撃の調子上がらず５月末に再び２軍行きを命じられた。ファームでは１軍の舞台を夢見る若手と一緒に汗を流したことで気づきがあった。「見えないところで頑張っている選手がめちゃくちゃたくさんいる。そういう選手たちを代表して（１軍で）やっていると今までは思っていなかった。そういうことも思えるようになったり、人として成長できる数か月になった」。日焼けで精悍（せいかん）さを増したベテランが一回り大きくなって帰ってきた。（長井　毅）

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