楽天・岸孝之 (C) Kyodo News

○ 楽天 3 － 0 オリックス ●
＜13回戦・楽天モバイル＞

　楽天は完封リレーでオリックスに連勝。2カード連続の勝ち越しを決め、残る借金は「11」となった。

　先発の岸は立ち上がりから制球力抜群。多彩な球種を女房役・炭谷が構えたところにズバズバと投げ込み、オリックス打線に三塁ベースを踏ませなかった。3点リードの8回は先頭から連打を許し無死一、二塁のピンチを招いたものの、セデーニョと杉本の代打攻勢を退け二死。3番・紅林はリリーフした酒居が二ゴロに仕留め、岸は8回途中6安打無失点の力投で今季3勝目（2敗）を手にした。

　打線はここまで2戦2敗、計12イニングで無得点だったオリックス先発・山下に対し、3回に2番・小深田の中前適時打で先制。3回は二死満塁で1番・村林が2点適時打を左前へ弾き返し、成長著しい20歳にようやく黒星をつけた。

　試合後、お立ち台に上がった岸は「最後はドキドキする場面でしたが、何とかアウトを重ねて次にピッチャーに渡すことができてよかった。酒居が抑えてくれて『頼もしいな』と思いました」と好救援の酒居に感謝。自身の投球内容については「自分をリードしてくれる銀（炭谷）のおかげです」と女房役を称えた。

　前カードは3位のロッテ、今カードは首位を争うオリックスに勝ち越し。クールな右腕は「昨日は宮城、今日は（山下）舜平大に勝って、勢いに乗っていくしかない流れだと思うので、明日からもみなさん、よろしくお願いします」とチームメイトに呼びかけるような口調で語ると、楽天ファンから大きな拍手が沸き起こった。