【ロッテ】佐々木朗希、投手3冠 規定回到達で防御率1・50、107奪三振、勝率7割5分 8回0封6勝
スポーツ報知
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2023.7.6(木) 05:35
◆パ・リーグ ロッテ2―1西武(5日・ZOZOマリン)
いきなり迎えたピンチで、ロッテ・佐々木朗希投手(21)は腹をくくった。初回、外崎の左中間二塁打、源田のバント安打に暴投も絡み、無死二、三塁のピンチ。「二、三塁になったときには、全員三振取る気持ちで投げた」。マキノン、中村、高木を3者連続空振り三振。無失点で切り抜けると、今季最長の8回106球を投げ5安打無失点。最速162キロをマークし、今季7度目の2ケタ奪三振となる11三振を奪う力投で、6月11日以来となる6勝目を挙げた。規定投球回にも達し防御率1・50、107奪三振、勝率7割5分で投手3冠に立った。
いつもと違うスタイルで、高い技術を証明した。初回先頭の外崎に初球の真っすぐを打たれるなど、直球狙いを察知。「初回にいい攻撃をされたので、それを生かしながら相手の反応を見ながら組み立てることができた」。フォーク、スライダーでカウントを整えるなど、変化球主体で106球のうち真っすぐは39球。佐藤都が「右打者は真っすぐを踏み込んで逆方向というイメージがあったと思う。フロントドアはのけぞった見逃し方に見えた」と振り返ったように、根拠を持って肩口からのスライダーを使い、球数減にも成功した。
まさにマリンの申し子だ。今季本拠地では6試合目の登板。40イニングを投げわずか2失点と防御率は驚異の0・45で、パ・リーグ相手にはいまだ無失点だ。奪三振は63を記録し、奪三振率は14・18。初回、先頭の外崎に許した二塁打が、今季マリンで許した初の長打だった。朗希は「僕はいつも通り投げるだけ。相手チームが嫌がってるだけかなと思います」と淡々と語るが、落差のあるフォークを自在にコントロールする姿は、マリン特有の風を味方につける“風使い”そのものだ。
吉井監督は「本当はもっと真っすぐを投げてほしかったんですけど。ああいう投球はもうちょっと年を取ってからでいいと思います」と笑いながらも「うまく変化球で球数を減らせたのがよかった」と賛辞を贈った。チームも連勝で3カードぶりの勝ち越し。ソフトバンク、オリックスを追う勝負の夏へ、伸びしろだらけの右腕が進化を続けていく。(山口 泰史)
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