いざ7月攻勢へ!ロッテを蘇らせた吉井理人監督の“立ち居振る舞い”

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2023.7.2(日) 07:14

ロッテ・吉井理人監督 [写真=産経新聞社]

◆ 前日は野手陣へゲキ、試合では種市の立ち直りを“アシスト”

 ロッテは1日、本拠地での楽天戦に10-2で大勝。連敗を3で止め、7月の初戦を白星で飾った。

 この日は先発・種市篤暉が初回に2点を失うも、直後の攻撃で安田尚憲に適時打が飛び出すなど、一気に3点を奪ってすぐさま逆転に成功する。

 2回以降は種市も立ち直り、スコアボードにゼロを刻んで行くと、打線は4回から6回にかけて3イニング連続で複数得点。終わってみれば14安打・10得点の猛攻で楽天を圧倒した。


 6月終盤に立ち込めた嫌な流れを見事に断ち切る快勝。1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、チームを浮上に導いた吉井理人監督の“ひと声”が紹介された。

 ミスが重なって3連敗を喫した6月30日の試合後、指揮官は就任後はじめて野手だけを集めて「もう一回、開幕した頃を思い出してハッスルプレーをしよう」とゲキを飛ばしたのだという。
 
 番組に出演した坂口智隆氏は、吉井監督について「普段はおもしろい、優しい関西人という感じ。どこか頑固なところもある人」と語ったうえで、「吉井監督らしい言葉のチョイスですね」とコメント。チームを変えた大きな一手だったと称える。


 また、同じく番組に出演した大矢明彦氏は1日の試合で見せた吉井監督の“動き”に注目。

 その場面と言うのが、ロッテが3点を挙げて逆転した直後の2回表。援護を受けた種市が、先頭の島内宏明にストレートの四球を与えてしまった。

 援護を受けた直後の大事なイニングで、先頭打者に四球。再び嫌なムードになりかけるところで、ベンチの吉井監督は黒木知宏コーチをマウンドへと送る。

 ひと呼吸置いた後、種市は続く小深田大翔を二ゴロに斬って注文通りのダブルプレー。さらに太田光を空振り三振に仕留め、この2回表を無失点で抑えたことが、7回2失点の好投へとつながっていった。

 大矢氏は「四球にも出し方がある。なんとなく出した四球というのは投手も引きずってしまうので、その辺を“もう一回しっかりと、1球1球ねらって投げるように”ということで気持ちを引き締めようとしたのかなと」とコメント。

 続けて、「あとは間を取ってやるという意味もあったと思います。自分も投手をやっていましたし、投手コーチの経験も長いですから。種市にとってはいい気分転換になったのでは」と語り、投手心理に寄り添った振る舞いだったと強調した。


 6月は負け越して終えたものの、依然として2位・ソフトバンクとは3ゲーム差。首位・オリックスとも3.5差の3位という好位置につける吉井ロッテ。

 もう一度首位の座を奪い返し、2005年以来のリーグ制覇へ。勝負の夏場に向けて、良い形で7月のスタートを踏み出した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



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