ロッテ・藤原恭大の夏が始まる。「この夏しっかり頑張りたい」
ベースボールキング
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2023.7.1(土) 12:05
ロッテ・藤原恭大 (C) Kyodo News
「もう1回打率を上げられるようにというか、チームを引っ張っていけるように、この夏しっかり頑張りたいと思います」。ロッテ・藤原恭大の季節がやってきた。
藤原と夏といえば、大阪桐蔭高時代の3年夏には夏の甲子園大会全国優勝に輝き、プロ入りしてからも21年に7月の月間打率.400(35-14)、1本塁打、5打点の成績を残し、東京五輪明けとなった8月も打率.316(57-18)、3本塁打、10打点の活躍で7・8月度の月間MVPに輝いた。
21年はチームが停滞した中で、7月3日に再昇格。昇格即スタメンとなった同日の楽天戦に『2番・センター』で出場しマルチ安打をマークすると、翌4日の楽天戦では史上70人目(75度目)となるサイクル安打は逃したが、初本塁打を含む3安打4出塁の大暴れ。チームは6月終了時点で首位と4.5ゲーム差の4位だったが、藤原が昇格した7月3日から5連勝と勢いに乗り、8月終了時点で首位と1.5ゲーム差の2位まで上がった。21年に7、8月にチームが好調だったのも、藤原の活躍によるところが大きい。
今季は開幕から好調で5月終了時点では26勝16敗2分で首位を走っていたが、6月は月間8勝12敗2分と負け越し、順位も3位に下がった。藤原がチームに勢いをもたらした21年も7月の楽天戦、それもZOZOマリンスタジアムでの試合からだった。
7月6日の西武戦からは3年連続で「BLACK SUMMER WEEK」が開催され、同期間中はBLACK SUMMERユニホームを着用してプレーする。ちなみに21年はBLACK SUMMERユニホーム着用試合で藤原は、本塁打(3本)、盗塁(4)、得点(7)でチームトップの成績を残した。
今季に向けて具体的な数字の目標は立てなかったが、「レギュラーで出ることが一番かなと思います」とレギュラー獲得を誓った。藤原は故障から復帰した6月は1試合に1安打のペースで安打を放っていたが、月間打率は.196。6月30日の楽天戦では、攻走守にらしくないミスも目立った。今が踏ん張りどき。不動のレギュラーとして出場するためには「外野手だと打たないと出られない」と、バッティングで活躍しなければいけないことを理解している。
ZOZOマリンスタジアムには「FUJIWARA 1」のユニホームを着たマリーンズファンが多い。今日から7月気持ちを新たに戦って欲しい。そして、熱いマリーンズファンの前で、藤原の熱いプレーをたくさん見せてくれ。
取材・文=岩下雄太