【楽天】球団単体では初のフードドライブを実施…使い切れなかった食料を施設などに提供

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2023.6.30(金) 03:00

楽天球団マスコットのクラッチがマクドナルドハウスを訪問し、食料品を寄贈した

 楽天球団の新たな試みが始まった。24、25日の西武戦(楽天モバイル)で球団単体としては初めて「フードドライブ」を実施。家庭で使い切ることができなかった食料品を、食糧支援を必要としている一人親家庭や困窮世帯、児童施設等に寄贈する活動だ。球場に回収場所を設置し約60組の家庭から、レトルト食品やお菓子など約300点が集まった。回収された食料品は28日に球団職員と公式マスコットのクラッチが仙台市内の施設を訪問し寄贈した。

 青葉区にある「ドナルド・マクドナルドハウスせんだい」は宮城県立こども病院と東北大学病院に入院、通院している子どもと、その家族が滞在できる施設でキッチンが完備されている。小松州子ハウスマネジャーは「(子どもの付き添いなどで)なかなか買い物に行けない場合もありますし、ご家族が食事を作る時に、いただいた食料品をご利用していただければ。こういった取り組みを通じて地域の方々にもサポートをしていただければ」と支援の輪が拡大することを願った。

 太白区にある不登校の子どもの居場所づくりや、親の会を行っている「ふとうこうカフェinせんだいみやぎ」が運営する「ふふふ子ども食堂」では、この日集まった約10人の子どもたちにクラッチから、お菓子などが手渡されると児童の間に笑顔が広がった。

 代表理事を務める武山理恵さんは「いろんな種類の物をいただけて、皆さんのお気持ちが伝わってきました。自分たちでは集めることができない。楽天のパワーというか、いろんな方から応援してくれるからこそで、ありがたいです」。市の助成金だけでは補えきれないことも数多くあるといい、サポートに感謝していた。

 球団担当者は「気軽にプロ野球観戦機会を通じてフードドライブの活動に参加いただけるような仕組みづくりに貢献していきたい」と今後の活動継続に意欲を示している。(長井 毅)

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