【日本ハム】上川畑大悟が3安打2打点「成長を感じてかわいい」愛娘の前で奮闘

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2023.6.26(月) 06:27

4回1死二塁、適時二塁打を放ちポーズする上川畑大悟(カメラ・岡野 将大)

◆パ・リーグ ロッテ6―5日本ハム(25日・ZOZOマリン)

 日本ハム・上川畑大悟内野手がロッテ戦に「7番・遊撃」で先発し、2本の適時打を含む3安打2打点と存在感を示した。チームは5連勝からの2連敗でカード負け越しとなったが、打率1割台と苦しむ男が今季2度目の猛打賞と意地を見せた。

 コースに逆らわず、素直にバットを出した。2点を追う4回1死二塁。上川畑はロッテ先発・西野の外角148キロ直球を力強く左中間へとはじき返した。2日・巨人戦(東京D)以来、出場16試合ぶりの打点となる反撃の適時二塁打で波に乗ると、6回1死一、三塁では左腕・坂本の真ん中149キロを鮮やかに中前へ。一時試合を振り出しに戻した。2回の四球、8回の中前打と4打席全てで出塁し「良かったです。センターから逆方向に(打球が)飛んでいるので内容的にもいい」と謙虚にうなずいた。

 「パパ」が活躍する姿を目の前で見せたかった。昨年11月、第1子となる長女が誕生。この日は夫人と7か月のまな娘が現地観戦に訪れていた。「まだハイハイもできないし、小さくて何のこっちゃわかってないと思うけど、会うたびに成長を感じてかわいいなって。癒やされてます。それでがんばれている」。プロ2年目の26歳は、既に一家の大黒柱。「娘が大きくなって認識できる時まで、活躍できるようにやっていきたい」と覚悟を持ってグラウンドに立っている。

 遠征中は毎日動画を見てパワーを注入。関東圏で試合がある時は自宅から球場まで通う。24日は帰宅後に一緒に風呂に入り「野球を忘れられるリラックスタイム」と心身のリフレッシュもできた。4回は三遊間の打球を持ち前の好守でアウトに。先発の鈴木を盛り立てた。

 昨季は80試合でわずか3失策と新人離れした守備を見せたが、今季は既に5失策。「打てなくてメンタルが安定しなくて。自分の弱さを知りました」。開幕からチャンスをもらいながら生かし切れなかったふがいなさが、胸にはある。「まずは守備から。打撃も、どうせ打てないなら逆方向から形を作っていこう」と謙虚に足元を見つめ直したことで復調の兆しをつかんだ。「継続しないと意味がない。一からレギュラーを取れるように」。新米パパが、もう一度“定位置”を奪い返す。(堀内 啓太)

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