【ロッテ】代走・和田康士朗の好走塁でマイナス0・5差2位浮上…勝ったオリックスをかわす珍現象
スポーツ報知
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2023.6.26(月) 05:20
◆パ・リーグ ロッテ6―5日本ハム(25日・ZOZOマリン)
パ・リーグが大混戦の様相を呈してきた。オリックスは首位・ソフトバンクを下し、0ゲーム差に接近。日本ハムを退けたロッテは、勝ったオリックスをかわして「マイナス0・5差」の2位に浮上する珍現象。0・5差に3チームがひしめく事態となった。
守護神の益田が、一発を浴びながらもリードを守り9回を締めた。2日連続の1点差ゲームに連勝し、ロッテはリーグ戦再開最初のカードを勝ち越し。上位3チームが0・5ゲーム差と混パを加速させ、2位に浮上した。勝ったオリックスを勝率で追い越し、2位と3位がマイナス0・5差の珍現象。吉井監督は「シーズンは勝った負けたが続いていく。気を引き締めて頑張りたい」と前だけを見た。
仕事を託された“職人”たちが役割を全うした。同点の7回、足のスペシャリスト和田が四球で出た角中の代走として登場。暴投と犠打で1死三塁から、安田の二ゴロで本塁に突入した。前進守備の中、バットに当たればゴーのサイン。抜群のスタートを切ると、結果的には悪送球となったが、好返球でもきわどいタイミングで決勝のホームを陥れ「求められている一番の役割」と胸を張った。
打線ではサブマリン鈴木対策で角中、ポランコを外野、右肩手術からの復帰戦となった福田をDHで起用した。「左の方がチャンスあるかなと思ったんで、守備が不安でしたけど攻撃型のオーダーでいきました」という指揮官の起用が当たり、角中が2回に先制3ラン。福田も2安打を放った。
24日のサヨナラ勝ちが左邪犠飛なら、この日は二ゴロ(記録は失策)で決勝点。吉井監督は「おじさんたちが頑張ってくれて助かりました」と笑った。打線に絶対的なスターは不在でも、泥臭く首位戦線に食らいついていく。(山口 泰史)
◆記録メモ ▼…パ・リーグは2位のオリックスと3位のロッテがともに勝利した結果、両チームの順位が入れ替わった。首位・ソフトバンクとのゲーム差は2位ロッテが0.5差、3位オリックスが0差。リーグ戦の順位は勝率で決まるため、ゲーム差はあくまでも目安で順位決定には考慮されない。消化試合数や引き分け数の関係から、貯金が多くても下位となるケースがある。
▼…開幕直後とダブルヘッダーを除き、パで勝利した2チームによる順位の入れ替わりには、70年6月3日の東映2位→1位(38試合)、ロッテ1位→2位(38試合)。74年5月24日の南海6位→5位(34試合)、日本ハム5位→6位(36試合)の例があるが、パで開幕から40試合以上を消化した勝利チーム同士の順位が入れ替わったのは、今回が初めて。
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