【楽天】渡辺翔太がデビュー8戦連続無失点「ポジション関係なく、とにかく投げたい」
スポーツ報知
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2023.6.25(日) 03:00
◆パ・リーグ 楽天0―1西武(24日・楽天モバイル)
楽天は投手陣が1失点の好投も、8度目の完封負けと打線がつながらなかった。4連敗で、12日以来の最下位に転落した。ドラフト3位・渡辺翔太投手(22)=九産大=が1回無失点でデビューからのゼロ行進を8試合に伸ばした。
ルーキーらしからぬ落ち着き具合が備わってきた。0―1の8回。渡辺翔がマウンドへと上がった。レオの新4番・渡部をパームで見逃し三振に仕留め「低めに集めていれば打者が反応してくれている」。続く呉も同じ勝負球で空振り三振斬り。マキノンには四球を与えるも、最後は岸を外角のカットボールで左飛に抑えて1回無失点。平然と仕事を完遂した。
プロ初登板となった3日のヤクルト戦(神宮)からこれで8戦連続無失点。昨年、チームの先輩である宮森がデビューから22戦連続0封の日本タイ記録を樹立したことを聞くと「へえ、そうなんですか!?」と驚きの表情。「(結果は)ついてくればいいです」と意識はしていない様子だったが、3登板目で初勝利を挙げるなど、チームメートからは「持ってる男」として認知され始めている。
石井監督の評価もうなぎ登りだ。「すごくいい投球というか、自分が投げたいところ、カウントを取りたいところ、ボールにしたいところにしっかり投げられている」と右腕の投球内容を分析。最大の武器はパームだが、パーム一辺倒ではなく、140キロ台後半の直球とカットボールを制球良く操れている点が安定感をもたらしている。
現状はビハインドからの出番が多いなかで、今後も結果が伴ってくればセットアッパー昇格も見えてくる。「とりあえず任されたら0で帰って来ることだけを意識しています。監督に『やって』と言われた場所で、ポジションは関係なく、とにかく投げたい気持ちでいっぱいです」。謙虚さは忘れずまい進する。(長井 毅)
【石井監督談】
―7、8回のチャンスで高橋を打ち崩せなかった。
「難しいピッチャーだということは分かっている。やはり守りから、プレッシャーをかけ続けることはできたのかなと思う。ただし、得点に結びつかなかった」
―6回途中1失点の辛島の投球内容について。
「どちらかといえば、苦しんでいるよりも、しっかり投球ができていたと思います。あの(岸に打たれた)一発だけでしたね」
―辛島の後を継いだリリーフ陣に関して。
「しっかり投げてくれたと思います」
―3番・小郷の働きぶりについて。
「小郷は3番に入ってから、いい働きをしています。打てないときの悔しさも伝わってくるし、一打席一打席、集中してやってくれている」
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