【楽天】岸が交流戦24勝…菅野に投げ勝ち逆転の交流戦Vに望みつないだ
スポーツ報知
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2023.6.19(月) 03:00
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1―2楽天(18日・東京ドーム)
楽天は約1か月ぶりの登板となった岸孝之投手(38)が5回5安打1失点の力投で交流戦歴代単独5位の24勝目をマークした。辰己涼介外野手(26)の2ランで逆転し、1点差を6投手による継投で守り抜いた。チームは4カード連続勝ち越し。交流戦Vに望みをつないだ。
勝負どころで円熟味を帯びた岸の投球がさえ渡った。2―1の5回1死一、二塁で坂本を迎えた。「(気持ちが)入りましたね。これ以上点もあげられないなとは思っていた。菅野のピッチングを見ても、『これ以上は』っていう気持ちではいたので。何とか粘れましたね。銀仁朗の配球もよかった」。カウント2―2からの5球目。高めの直球がファウルとなった。高さを意識させ、最後は外角のスライダーで空振り三振に仕留めた。続く梶谷も内角のスライダーで一邪飛に抑えた。
菅野との投げ合いに触発を受け、巨人を知る炭谷とのコンビで5回1失点にまとめて2勝目をつかんだ。交流戦はこれで24勝目。歴代単独5位に浮上したが「去年、広島に勝って12球団(勝利を)達成したので交流戦の勝ちに関しては特別変な意識はないです」と事もなげに振り返った。
後を継いだ救援陣もベテランの力投に応えた。2番手の渡辺翔は宝刀・パームを駆使して6回の秋広、岡本、丸、中田を1安打無失点。「ビッグネームが並ぶ中、腕を思い切り振って抑えられてよかった」と笑みを浮かべた。
8回2死一塁で登板した鈴木翔は、ウォーカーに右前に落ちる二塁打で二、三塁とされたが、最後は中田を152キロの内角直球で三ゴロに料理。「みんながつないでくれたので(試合を)壊さなくてよかった」と胸をなで下ろした。
9回は松井裕が抑えて逃げ切った。2戦連続1点差の勝利は投手陣の踏ん張りのたまもの。石井監督も「みんな登板がかさんでいるなかで頑張ってくれている」と賛辞を贈った。
交流戦は残り2試合で初Vの可能性も残った。パ・最下位から勢いを増してきた“ダークホース”が2連勝で一気に頂点を狙う。(長井 毅)
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