【日本ハム】伊藤大海のプロ初安打は、”礎”築いてくれた父・清光さんへの恩返し打…ちょっといい話

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2023.6.18(日) 04:55

5回2死一塁、左中間へ適時二塁打を放った伊藤

◆日本生命セ・パ交流戦 中日3-6日本ハム(17日・バンテリンドーム)

 日本ハムの伊藤大海投手(25)が投打に躍動し、4試合ぶりの白星を手にした。17日の中日戦に先発し3回までに3失点も、フォームの修正を図り、4回以降は無失点。7回を3失点に抑え、3勝目を挙げた。0―3の5回には3年目で初の安打となる、左中間への二塁打が適時打に。逆転勝ちを呼び込む一打で波に乗り、5月18日西武戦以来の勝利で、2連勝に貢献した。

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 記念の一打は“代名詞”で飾った。伊藤が3年目でプロ初安打を記録。父・清光さん(53)も「昔からあそこにばっかり飛ぶのさ」と苦笑いする「左中間」への鮮やかな二塁打だった。

 幼少期から投げる、走るは大得意。3日の巨人戦(東京D)でも50メートル5秒8の俊足で観衆を驚かせた。だが打撃だけは「全然飛ばない」と苦手だった。中学時代は父と2人きりで地元・鹿部町の山村広場グラウンドで猛特訓。野球未経験の清光さんが思いを込めて必死に投げ込んでくれた球を、何百球と打ち返した。

 “礎”を胸に、駒大苫小牧2年秋にはバックスクリーン横を越える場外弾を放つまでに成長。プロ入り後も練習で野手顔負けのサク越えを見せている。背番号17は記念球を初勝利と同じく「両親に」と明かした。18日は父の日。思いの詰まった恩返しは、父も納得の「ナイスバッティング」だった。(堀内 啓太)

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