【ロッテ】池田来翔、右手薬指骨折も1軍でプレー継続…「粘れ」―父の言葉に背中押された

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2023.6.17(土) 05:30

ロッテの池田来翔

 「粘れ」―。その2文字に奮い立った。ロッテの2年目・池田来翔内野手は右手薬指を骨折しながらもプレーを続けている。

 5月30日の巨人戦(ZOZO)の7回、巨人・鈴木康の145キロが右手に直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべながら一塁へと歩いたが、右手はすでにパンパンに腫れ上がっていた。その翌日に右手薬指骨折が判明した。この試合では「1番・一塁」で出場し、3打数2安打をマーク。5月20日の楽天戦(楽天モバイル)から6試合連続安打をマークするなど、絶好調中の悲劇だった。

 比較的指の先端部分の骨折だったことにより、試合出場が不可能ではないと判断した吉井監督は、池田をそのまま1軍に帯同させた。「少しずつ結果も出始めて、今しかないと思っていた。1軍に残してくれると言われたときはうれしかった」。ドクターストップもあったものの、痛みに勝る思いがあった。

 痛み止めを飲みながらプレーを続ける池田に、父・真樹(なおき)さんからLINEでメッセージが届き、その中の2文字が息子の胸に響いた。

 「粘れ」―。

 「なんとかしがみついて、結果残さないとって思いました」。真樹さんは報徳学園、日大を経てNTT関東(現NTT東日本)に入社。都市対抗でも本塁打をマークするなど、池田にとって今も憧れの存在だ。

 父の言葉に背中を押され、息子は患部をテーピングでグルグル巻きにしてグラウンドに立つ。6月6~8日のヤクルト3連戦(ZOZO)で計5安打2打点をマークするなど痛みをものともしない結果を残し、15日現在で打率は3割1分2厘をマークしている。

 吉井監督は池田をタレントの「ラッキィ池田」にあやかり「ラッキー池田」と呼ぶが、飛躍の予感を見せる23歳がここからマリーンズに幸運を運ぶ選手になることを期待している。(ロッテ担当・小田原 実穂)

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