【日本ハム】伏見寅威、移籍第1号&好守で2連勝導く…交流戦首位タイ浮上

スポーツ報知

  • ニュース

2023.6.11(日) 07:00

2回2死、左越えソロ本塁打を放った伏見寅威(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム4―3阪神(10日・エスコンフィールド)

 日本ハムの伏見寅威捕手(33)が、移籍第1号&好守で2連勝へと導き、チームは交流戦首位タイに浮上した。10日阪神戦の2回、左翼へソロ本塁打を放った。生まれ故郷の北海道で一発を放つと、3―3とされた5回の守備では、右翼・万波からの難しいバウンドの返球をしっかりさばき、二走・木浪の生還を許さず、勝利につなげた。8回から登板した宮西尚生投手(38)は1イニングを無失点に抑え、2021年4月10日のオリックス戦以来、791日ぶりの白星を挙げた。

 地元・北海道で、伏見が移籍第1号を放った。1―0の2回2死、阪神・大竹の118キロチェンジアップを捉えた一打は、左中間スタンド最前列に吸い込まれた。40試合、115打席目で生まれた今季初本塁打を「打ち損じることなく打てたので良かった。追加点が取れたことはかなりでかかったと思う」と振り返った。

 千歳生まれの江別育ちという生粋の道産子。昨季まで10年間、オリックスでプレーしていたが、今年、「プロに入った時点で特別な気持ちは勝手に持っていた」と話す日本ハムの一員となり、故郷に帰ってきた。思い入れの深い地で放った今季初弾に「うれしいですね。なかなかエスコンでも活躍できなかった。こうやって結果を出せて良かった」と表情を緩めた。

守備でも魅せた5回補殺を完成 9日の阪神戦でも決勝の2点適時打と存在感を示し、「(過去に)ないと思います」と言う、2日連続のお立ち台に上った。ただ勝利に結びつく働きをしたのは、打だけではない。5回表の守備。2死二塁から中野が右前打を放ち、木浪が本塁を狙った。万波からの返球は本塁手前でバウンドする処理が難しいものだったが、捕球から即タッチに行き、生還を許さなかった。「あれは今日のベストプレー。しっかり捕ってタッチまでいけたのは大きなプレーだったと思います」とうなずいた。

 セ首位に連勝し、交流戦は6勝5敗と白星が先行した。「交流戦ってシーズンの順位に関係してくる戦い。どんどんここで勝ちを増やしていくことが大事」。昨年、日本一を経験した男は重要性を痛感しているからこそ、慢心することなく、勝利だけを目指していく。(砂田 秀人)

◆宮西、791日ぶり白星

 圧巻の3人締めで勝利を引き寄せた。同点の8回、宮西は伊藤の後を受けてマウンドへ。まずは関学大の後輩・近本を三ゴロ。中野、ノイジーは連続三振に封じ、気迫全開で吠えた。勝ち越しを呼び込んで2年ぶりの白星が舞い込み「3人でしっかり終われたから流れが来たかな」とうなずいた。

 6日の広島戦では19試合ぶりに失点し、救援に失敗。「前回失敗してたから気合が入った」とリベンジを胸に腕を振った。建山投手コーチも「彼の経験がものを言った」と脱帽した。鉄腕は「(伊藤)大海に勝ちをつけさせてあげたかった」とベテランらしく振り返った。

関連ニュース

【日本ハム】新庄監督強攻策ズバリ!加藤豪将が8回決勝打で雄たけび「We did it!」
【日本ハム】宮西尚生が791日ぶり白星「前回失敗してたから」1回3人締めで勝ち越し呼び込む
【日本ハム】加藤豪将が8回に勝ち越しタイムリー 塁上で絶叫 今季無敗の阪神・大竹をKO
【日本ハム】清宮幸太郎が2軍で2打席連発! 7番・一塁で先発 ソロ&3ランで4打点 復帰後初HR
【日本ハム】マルティネスが自己最多タイ8号! 一時は二塁打判定も、審判団自らのリプレーで覆る

記事提供:

スポーツ報知