【オリックス】山下舜平大が初黒星 史上初先発デビュー6連勝ならずも「レベルアップできたら意味がある」

スポーツ報知

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2023.6.10(土) 05:50

DeNA先発・バウアーを見つめるオリックス先発・山下舜平大(カメラ・渡辺 了文)

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス2―4DeNA(9日・京セラD大阪)

 オリックス・山下舜平大投手(20)がまさかの形でプロ初黒星を喫した。

 6回2死一、二塁で牧に同点打。左翼からの返球をカットした三塁手・広岡が、オーバーランした一塁走者を刺そうとして二塁に悪送球。ボールが右中間を転々とする間に、牧まで生還した。一挙3点を失った山下は、自己ワーストの4失点で6回で降板した。

 デビューから5連勝。プロ初登板から全試合先発での6連勝なら史上初で、その偉業に迫っていた。5回まで1失点で1点リード。YouTubeチャンネルを登録しているバウアーと互角以上の投げ合いを演じていた。

 「自分の弱さ。打たれたことよりも重要かなと思います」。山下が反省したのは、6回、2四球でピンチを招いたこと。それでも、逆転された後、オースティンの3球目に自己最速の159キロを計測した。プロ“最短”の中7日での登板だったが、その壁も乗り越える内容。「またレベルアップができたら、この負けは意味があるんじゃないかなと思います」と前を向いた。

 中嶋監督は「走者を出して力を入れようと思った時、ちょっと(投球が)ばらける」と課題を指摘しつつも「次の登板にまた新しい気持ちでいってくれたらいい」と再出発を期待した。ただ、チームは3連敗で、5月24日以来の3位転落。指揮官は「また気持ちを切り替えて…。切り替えすぎやな。切り替えて、戻ってきた感じがする」と苦笑いした。(長田 亨)

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