【日本ハム】加藤貴 一発に泣く…先発し8回3安打も5勝目ならず

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2023.6.8(木) 03:00

8回3安打1失点の好投も一発に泣いた日本ハム・加藤貴(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム0―1広島(7日・エスコンF)

 日本ハムの加藤貴之投手(31)が、好投を演じるも、5勝目はならなかった。7日の広島戦に先発。8回を3安打に抑えるも、5回、坂倉に浴びた左翼へのソロ本塁打で1失点。チームは無得点に終わり、0―1で敗れ、4敗目を喫した。負け投手となった1日ヤクルト戦(エスコン)から中5日のマウンドで、修正は形としたが、白星は手にできなかった。

 加藤貴が一発に泣いた。0―0の5回1死、広島・坂倉に投じた初球、129キロのカットボールを捉えられた。左翼へと飛んだ打球は、ライナーでブルペンへと吸い込まれた。そこまで1安打に抑えていた70球目。「自分が踏ん張り切れなかったので」。均衡を破られた1点が重くのしかかった。

 前回登板した1日ヤクルト戦は6回2/3を4失点で、負け投手となった。「チームに流れを持って来れないまま、終わってしまった」。そう悔やむ投球を糧として「頭の中の整理はしっかりできた」と心機一転臨んだ中5日のマウンドで、堂々の投球は演じた。90キロ台のスローカーブも交えながら、広島打線から凡打の山を築いた。「前回より修正できた」投球を見せたが、結果だけが、手にできなかった。

 8回を被安打3、今季最多となる122球を投じた。7回終了時で球数は108。それでも「前回不甲斐ない投球をしたので。自分としてもいくつもりだった」と続投を志願した。建山義紀投手コーチ(47)は「今年はイニングを投げ切る意識が強い。ああいうのがホーム6連戦では助かる。8回を投げてくれたのは大きかった」と話した。2連敗こそ喫したが、8日以降の巻き返しにつながる投球となったことを強調した。

 打線が無得点に終わり、1失点で敗れた左腕エースだったが「次は踏ん張れるように頑張って行きたい」と責任を一心に受け止めた。「今年は上を目指しているので」。更なる高みだけを見て、次回登板に臨む。

(砂田 秀人)

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