【日本ハム】北山が初打席同点打…投打二刀流で交流戦開幕から2カード連続の勝ち越しに導く

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2023.6.5(月) 03:00

プロ初打席で同点適時打を放ちベンチに向かって両手を上げる北山(カメラ・堺 恒志)

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人3―10日本ハム(4日・東京ドーム)

 日本ハムの北山亘基投手(24)が、投打二刀流でチームを交流戦開幕から2カード連続の勝ち越しに導いた。投げては7回3失点、自己最多101球の熱投で3勝目。打撃でも2回のプロ初打席初安打初打点を含む2安打2打点を挙げた。細川凌平内野手(21)は2回に決勝の適時二塁打を放ち、「京都コンビ」が巨人戦2年連続勝ち越しの立役者となった。

 未知の領域でも自慢の直球は衰えなかった。6点リードの7回2死一塁。北山は101球目に選んだ149キロ外角直球で丸を中飛に仕留め、「試合はつくれて良かった」と汗をぬぐった。2年目で初の100球超え。中継ぎから先発転向5戦目で最少の1四球と課題の制球も克服した。

 バットでも“抜てき”に応えた。八木打撃コーチの進言で「8番」に入り、1点ビハインドの2回2死一、二塁から148キロ高め直球を三遊間へ。プロ初打席のファーストスイングでの同点打に、塁上で両手を突き上げた。新庄剛志監督(51)も「センスある。なかなか、あの速いボールを引っ張れない」と絶賛だ。

 7年越しの「投打二刀流」で輝きを放った。高校時代はエース兼主将として京都成章を19年ぶりの甲子園へ。「先発完投が当たり前だった」と、3年時の京都府大会では6試合で約860球を熱投した。

 決勝点をもたらしたのは、当時の雄姿を見届けていた後輩だった。続く2死一、三塁から細川が高め120キロ変化球を捉えて右越え適時二塁打。「北山さんが打って、野手が打たないわけにはいかない」。京都出身で、中学時代に北山が甲子園出場を決めた17年京都府大会をスタンドで目撃。2軍・鎌ケ谷のロッカールームも隣で「1軍で京都メンバーで活躍できたら」という約束をかなえた。

 京都コンビの活躍で2カード連続の勝ち越し。北山は「もっと体力をつけて、長い回を投げられるように」。日替わりヒーローが誕生する日本ハムが、混パをかき回す。

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