【オリックス】山下舜平大が開幕5連勝 プロ初登板から全て先発は15年巨人・高木勇人以来2人目

スポーツ報知

  • ニュース

2023.6.2(金) 06:30

笑顔でポーズを決める茶野篤政(左)と山下舜平大(カメラ・義村 治子)

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス9―2広島(1日・京セラドーム)

 オリックス・山下舜平大投手(20)が6回4安打1失点(自責0)にまとめ、開幕5連勝を飾った。プロ初登板から全て先発で5連勝は15年の巨人・高木勇人に次ぐ2人目の快挙となった。

 超新星の勢いはとどまるところを知らない。山下は、勝つたびに呼ばれるヒーローインタビューに「全然、慣れないです」と、はにかんだ。6回4安打1失点の好投でチームトップに立つ無傷の5勝目をマークした。

 交流戦初マウンドは「パッとしない内容」と、厳しく自身を評価。失策絡みで先取点を奪われた4回は制球を乱し、「自分の未熟さ。ああいう場面で抑えないと目指している投手になれない」と猛省した。それでも、最少失点でしのいだ。自己最速タイ158キロの直球とカーブに加え、課題のフォークを99球中15球駆使して、6奪三振。規定投球回に満たないものの、防御率0・84と良化させた。

 快進撃は弱冠20歳とは思えない、栄養管理のたまものでもある。知識を蓄えるため、専門書を購入して勉強。普段から揚げ物を控える一方で「クリーンな食事をし過ぎても良くない。登板日は高カロリーなから揚げを食べたり。痩せないように」と、体重100キロ台をキープする。サプリメントにも精通し、約15種類を効果的なタイミングで摂取。7歳年上の山岡が「ペータ(山下)は何でも知っている。僕もアドバイスをもらっています」と舌を巻くほどだ。

 中嶋監督は代行時代の20年から通算397試合目で200勝到達。球団では仰木彬(355試合)、上田利治(374試合)に次ぐ3番目のスピードだ。「選手のおかげ、スタッフのおかげ」と謙遜したが、孝行息子は「野球をやりやすい環境をつくってくださる監督。最高です」と喜んだ。

 チームは3カード連続の勝ち越しで首位・ロッテに0・5ゲーム差に接近。「次も勝つことだけを考えて」と舜平大。若きモンスターが6月反攻へのろしを上げた。(小松 真也)

関連ニュース

【オリックス】山下舜平大が6回1失点で開幕5連勝 中嶋聡監督は球団3位のスピード200勝
【オリックス】育成出身ルーキー茶野篤政、プロ初本塁打はビックリ満塁弾!
【オリックス】育成出身ルーキー茶野篤政、逆転2点打「積極的に」山下舜平大を援護
【オリックス】また負傷者…宗佑磨が左ふくらはぎ打撲、大城滉二は腰痛で抹消 安達ら昇格
【オリックス】池添謙一騎手が7日の巨人戦で始球式 「JRA 阪神競馬場 宝塚記念DAY」

記事提供:

スポーツ報知