【楽天】単独最下位脱出へ島内の4番固定を提言「点」を「線に」…青山浩二の一投両談
スポーツ報知
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2023.5.27(土) 03:00
楽天は42試合を終えて16勝25敗1分けの単独最下位に沈んでいる。青山浩二アカデミーコーチ(39)が「一投両談」でここまでの戦いぶりを分析。苦境脱出の策として打率1割台の島内宏明外野手(33)の4番固定を提言した。また、まもなく始まる交流戦の戦い方にも触れ、救世主の出現を期待した。
▽毎試合打順変更選手に悪影響も
ここまで苦戦を強いられるとは開幕前まではなかなか想像ができませんでした。連勝ができていないのがこの順位にいる要因の一つでもありますけど、なかなか投手陣と野手陣とがかみ合っていないです。打順も試行錯誤しながら毎試合変えているように、なかなか我慢ができていないというか、迷走している感じがします。
打順の入れ替えが激しくなると選手たちの準備の仕方も結構変わってくるので、悪い影響が出てくることもあります。打線に関しては中でも、昨季最多安打を獲得した島内と主砲の浅村が不振ですが、相手投手からしたら2人が並んでいるのが嫌だと思います。
▽通算100号マーク信頼して起用を
本塁打数(34)はリーグトップタイ、盗塁数(32)はリーグトップ(ともに25日終了時点)ですから、これまでいかに打線がつながっていないかが明白です。島内をつなぎの4番として置いてくれれば打線は機能するのではないでしょうか。3番・浅村とともに、ここは心中するつもりで固定して任せてもらいたいですね。24日のオリックス戦(ほっと神戸)では生え抜き初の通算100号をマークした男ですから、仕事を果たしてくれるはずです。
▽勝ちパターンの救援陣振るわず
昨季は打線が先行して中継ぎで逃げ切り態勢を整えて、抑えの松井裕につなぐ流れがしっかりと確立されていましたが、今季は春先から救援陣がピリッとしません。蓄積疲労もあるかもしれませんが、そこは乗り越えないといけない。乗り越えないと戦力外が近づいてくるのですから。見ていて感じるのはバッテリーのコミュニケーション不足。例えば、捕手は「ここに投げてほしい」と思ってミットを構えますが、投手も機械じゃないので、ビシッとそこに投げられないことも当然あります。状態が悪い時であればなおさらです。捕手は完璧を求めすぎず、投手の状態が悪いことも想定しながら「どんどん投げてこい」と、どしっと構えてもらいたいです。
その点、炭谷はベテランらしく、少し球が浮いても気にせずにボールを返しますけど、若い捕手は打たれるのが怖いから、ちょっとコースを間違えたら「大丈夫か?」という雰囲気でボールを返す。あれって投手は敏感で気にしてしまう。毎回、同じやられ方の投手が多いので、打たれた後の会話も含めてどういう対策をしているのかが気になります。念入りにコミュニケーションを取ってもらいたいですね。
▽若手が希望の光 浮上のきっかけに
先発陣で少し心配なのでは田中将です。前回23日のオリックス戦(ほっと神戸)は一度出場選手登録を抹消されて態勢を整えて臨んだ試合でした。3回に味方の失策が絡んで、表情や態度に出してしまっていた点が気になりました。初回に失点し、自分のふがいなさと失策も重なったことでイライラも募っていたのでしょう。本人も反省はしていると思いますが、自分の思うようにいかない時でも辛抱してほしいなと思います。
希望が見えているのは次世代を担うであろう先発陣。直近3試合でハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成している早川を筆頭に、藤平、ドラフト1位の荘司ら若い子たちが出てきたことです。勢いのある若手で勝ちを取ることがチームの浮上につながるので期待したいと思います。
▽救世主求む!
もうすぐ交流戦が始まりますが、ここで一気に流れが変わる可能性もある。セ・リーグの球場では早い回の投手交代に伴って、代打を送り出す回数も増えるはずです。ファームにいる銀次、茂木、渡辺佳の中で、誰かしらを代打要員として昇格させる手もあるでしょう。“救世主”の出現を待ちたいです。
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