山岡泰輔［写真＝北野正樹］

◆ 「勝利が1番の薬ですから」

　オリックスは26日、敵地での西武戦に4－1で勝利し4連勝。先発の山岡泰輔は6回1失点の内容で今季初勝利を飾った。

　開幕から好調を維持するもなかなか味方の援護が無かった山岡だが、この日は2本塁打を含む4点の援護をもらい5回まで西武打線をわずか1安打無失点に封じる圧巻の投球を見せる。

　今季最多失点を記録している課題の“魔の6回”に1点を献上してしまったものの、それでも6回89球1失点、3安打4三振無四球の投球で勝ち投手の権利を持ったまま降板。その後は3投手の継投でいずれも無失点に封じ、開幕から7試合目で今季初白星を手に入れた。

　26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演の田尾安志氏は「今日はもう4点ポンと取ってくれたのでね、そいう点では山岡投手も楽だったと思います」とコメント。山岡の胸中を慮りつつも、4点の援護があった事でベンチも6回での継投に迷わなかった部分を「展開として非常に良かったと思いますね」と語った。

　また同じく斎藤雅樹氏は「5回過ぎて勝ち投手の権利が発生して…そこから1回1回と思うんでしょうけど、打者も3巡目で目が慣れてきますし、こっち（投手）も疲れてくる」と投手心理を分析。

　メンタル面やスタミナ面での難しさを元投手として代弁しつつも「勝利が1番の薬ですから」と山岡の今季初白星を祝福した。

　これでチームの貯金は「7」になり、首位ロッテとのゲーム差も「1.5」にまで迫っている。長かったトンネルを抜け、チームを勝利に導いた山岡の今後の投球から目が離せない。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

【動画】待望の今季初勝利を挙げた山岡の26日西武戦投球ハイライト