【日本ハム】清水優心捕手が今季初打点&好リード…新庄監督 ド派手ユニは「清水君が似合う」

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2023.5.18(木) 03:00

5回、松本剛の適時打で生還しナインとタッチをする清水(カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム3―0西武(17日・エスコンF)

 日本ハムは西武に3―0で勝利し、連敗を2で止めた。「8番・捕手」で先発した清水優心捕手(26)は、5回に今季初打点となる先制の左前適時打。出場9試合ぶりの安打が決勝打となった。守っても巧みなリードで上沢直之投手(29)を今季初完封に導き、本拠地・エスコンで初めてお立ち台に上がった。

 一振りで流れを変えた。両軍無得点の5回1死一、二塁。清水は左腕・エンスの内角カットボールを詰まりながら左前に運んだ。今季出場18試合目で生まれた初打点は、均衡を破る先制打。本拠の大歓声を一身に浴びながらガッツポーズし「上沢さんが頑張っていた。何とか先制点をと思っていた」と一挙3得点を呼び込んだ。

 捕手としても意地を見せた。先発・上沢とコンビを組んだ4月15日の西武戦(エスコン)は6回持たず9失点。「忘れられない試合。上沢さんと勝ちだけを目指す。絶対やり返したかった」。この日はフォーク、チェンジアップを低めに集めさせ、直球は効果的に配球。右腕を今季初完封に導き「中10日でだいぶ気合も入っていた。支えられてよかった」とエスコン初のお立ち台で白い歯をこぼした。

 昨季は30試合の出場にとどまり、契約更改では減額提示を受けた。「後がない。もう野球が長くできないかもしれない」。年末年始は無休で体を鍛え、オフは5学年上の阪神・梅野の自主トレに参加した。守備に加え、打席での待ち方、意識を貪欲に吸収。「活躍していい報告がしたい」。今季から梅野のマネで伸ばし始めた襟足には、リスペクトが込められている。

 この日は自身も使うSSK社で勤務する弟・雷雅さんが試合を観戦。日頃から用具の発注も受ける弟は「何とか一本出てよかった」と笑顔でお立ち台を見つめた。ド派手な新ユニホームをプロデュースした新庄剛志監督(51)も「清水君が似合う」と着こなしを認める26歳。「少ない出番を必ずものにしたい」と誓った明るいムードメーカーが、連敗ストップの立役者になった。

(堀内 啓太)

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